かつてCMで使われた名作コピー、「いつかはクラウン」。好きなクルマの名前に変えて「いつかは○○」と口に出してみたものの、「いつかはポルシェ」はなかなか難しそうだ。いつか手に入りそうなポルシェを伊達軍曹どのが指南する!!
※本稿は2025年6月のものです
文:伊達軍曹/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年7月10日号
最新世代および空冷世代の911はどう考えても無理
ポルシェ 911はその昔から「お金持ちのためのクルマ」ではあった。しかし同時に、庶民がド根性で購入することも可能なスポーツカーでもあった。今から20年前は空冷の964型カレラ2の中古車相場が350万円ほどであり、996型カレラの新車価格も990万円に過ぎなかった。
しかし2025年の今、空冷911の中古車価格は一番安い部類でも約1200万円で、高いモノだと普通のカレラ2でも3000万円を超える。そして新車価格も、例えばカレラGTSの場合で2300万円以上、素のカレラでも1800万円を超える……。さすがにちょっと難しい金額だ。
「なるべく微妙なポルシェ」を狙えば決して難しくない!!
とはいえ「いつかはポルシェ!」と考えるのはクルマ好きとして当然のことであるため、やはり実現させたいもの。となれば、まずは「911のなかでも微妙な世代を狙う」ということと、「911ではないポルシェの、さらに微妙なグレードを狙う」という作戦をもってすれば、大志が成就する可能性は高い。
911の中で微妙な世代といえば、1996年から2004年まで販売された水冷第1世代である996型のカレラだ。今ひとつ人気薄だが、人気薄ゆえに400万円前後でも検討可能であり、そして乗ってみると「これはこれでかなりイイかも!」と思える一台だ。
そしてコンパクトSUVであるマカンの中でも、ポルシェ製ではなくフォルクスワーゲン製をベースとする2L直4ターボエンジンを搭載する初期モノであれば、300万円前後で普通に検討可能。これもまた、乗ってみれば「普通にイイ!」と思えるSUVだ。
伊達軍曹が考える中古ポルシェ購入の要点
「信頼できるポルシェ専門店」さえ見つけることができれば、中古ポルシェの維持は、言われているほど大金はかからない。また安く直す方法も確立されている。
必要なものは、それでもやはり国産車よりは高い車両価格や部品代、そして整備頻度に耐えうる少々の財力と根性だけだ。


















コメント
コメントの使い方