まさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」で急成長を遂げてきた中国の自動車(BEV)業界。輸出台数はここ数年、前年比20~100%というペースで伸びていたが、2025年に入って伸びは鈍化しているという。中国製のBEVに何が起こっているのか!?
※本稿は2025年6月のものです
文:角田伸幸/写真:BYD、日産 ほか
初出:『ベストカー』2025年7月10日号
BEVの失速が中国の自動車輸出に影響
2023年に日本を追い抜いた中国の自動車輸出。2025年4月には欧州28カ国の販売台数で、中国BYDが初めてテスラを追い抜いたと話題になった。
しかしマーケット全体を見てみると、その勢いはかつてほどではない。
日本経済新聞によると、中国の輸出台数はここ数年、前年比20~100%というペースで伸びてきたという。
ところが2025年3月の輸出台数はたったの1%増。そもそも中国汽車工業協会自体が、2025年度の輸出を前年比6%増と予想しているのだから、失速は明らかだ。
その理由だが、最大の原因はBEVの失速。BYDなどPHEVを持つ企業はまだいいが、BEV技術一本やりの新興企業などが、市場を失っているのだ。
各国の保護主義的な政策も影響している。欧州は中国製BEVに対し最低価格を設定するというし、5月に開かれたG7でも、中国の過剰生産を懸念する共同声明が出された。こうした動きも、中国車の輸出にブレーキをかけるだろう。
ぜひとも日本車はこの機に挽回を図りたい。特に東南アジアやオセアニアは、シェア回復が急務だろう。









コメント
コメントの使い方無理しょ!!相手は国費投入が出来る国。日本は各メーカーの力のみ。大体、鈍化しているだけであって、落ちてはいない。それはテスラも同じです。
自動運転機能で売れてるんでしょ
トヨタは米国で追いつけているのかしら
米国向けじゃなく、日本の複雑な自動運転の開発をもっと進めてほしい