待ちに待ったスズキ「eビターラ」の先行情報が公開された。スズキ初のBEVは、岩のような塊感と大地に踏ん張る力強さがいい感じ! 電動化はもちろんニュースだけど、それ以上にカッコイイ小型SUVとして売れる可能性ビンビンだ!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ
【画像ギャラリー】問答無用にカッコいいeビターラをじっくり見て!(19枚)画像ギャラリー4WDの0-100km/h加速は7.4秒!
スズキ eビターラは、世界的な脱炭素の流れ、なかでもCAFÉ(企業別平均燃費)が厳しい欧州市場もにらんで、スズキがインド(グジャラート工場)で生産する。
まずデザインだが、タフで頑丈そうなエクステリアがそそる。ボディサイズは全長4275mm、全幅1800mm、全高1640mm。サイズ的には日産のキックスが近いが、断然違うのがホイールベース。なんと2700mmもあるので、大地に踏ん張る感じが頼もしい。
グレード展開はまだ非公表だが、FFはベースグレードと上級グレード、4WDは上級グレードのみという構成になるらしい。
FFのベースグレードは106kW/193Nmというシングルモーターに49kWhのリン酸鉄リチウムイオン電池の組み合わせ、FFの上級グレードは128kW/193Nmのモーターに61kWhの電池が組み合わされる。航続距離は前者が400km以上、後者は500km以上と発表されている。
いっぽう4WDはフロント128kW、リア48kWというツインモーターで、双方合わせたシステム出力は135kW/307Nm、航続距離は450km以上とのこと。0-40km/h加速1.9秒、0-100km/h加速7.4秒というから瞬発力もあなどれない。うーん乗ってみたい!
インパネとセンターディスプレイを統合した最新インテリア
ボディカラーだが、ツートーンがグリーンパール、シルバーパール、ホワイトパール、レッドパールという4色(ルーフはブラック)、モノトーンはブラックパールのみとなりそう。なお全車標準かは不明だが、ホイールが18インチと大径で、存在感を放っている点も見逃せない。
インテリアはどうか。公開画像を見る限り、ブラウンとブラックを組み合わせた内装はどこかフロンクスを思わせる。とはいえそのしつらえはフロンクスより上質&シンプルで、ダッシュボードにはインパネとセンターディスプレイを一体化させた横長の液晶が鎮座している。
浮いたように見えるセンターコンソールに目を移すと、ピアノブラックに塗られた樹脂パネルに最小限の操作系が配置され、これまた上品。立派なアームレストも装備されているほか、ステアリングは底辺と上辺を削った異形デザイン。ドアオープナー付近はアンビエントライトで浮かび上がる。
エスクード譲りの4WD技術も健在!
見えない部分だが、専用プラットフォームにも注目だ。スズキが「ハーテクトe」と呼ぶこのプラットフォームは、トヨタ、ダイハツと共同開発したもの。軽量かつ高剛性を実現するため、高ハイテン材の使用率を約2倍まで高めたほか、電池容量を確保するためフロア下メンバーを廃止した点が特長だ。
前述の通り2700mmというロングホイールベースが実現したのも、このBEV専用プラットフォームとコンパクトなeアクスルのおかげといえる。
最後になったが4WDモデルには、スズキがエスクードなどで鍛えた全輪駆動技術「ALLGRIP」の電子版「ALLGRIP-e」が採用されている点も見逃せない。
AWDモードには「AUTO」と「TRAIL」があり、AUTOでは加減速や路面状況によって最適な前後トルク配分をクルマが自動で決めてくれる。いっぽう悪路や雪道では「TRAIL」を選ぶことで、クルマが車輪の空転を検知、空転を抑制させるとともにグリップしているタイヤへの優先駆動力配分も行う。
さらに4WD化によるリアタイヤのトラクションもフル活用し、前輪のグリップ力をコーナリングフォース寄りとすることで、旋回性能も高めているという。ちなみに最大登坂能力はFFの18.5度に対し、4WDは26.8度を誇る。BEVとはいえ悪条件下での走りは得意そうだ。
魅力満載で価格の発表が楽しみなeビターラ、価格や補助金次第では、BEV普及の思わぬ牽引役になるかもしれない!






















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