2019年10月の東京モーターショーで、「新型レヴォーグプロトタイプ」を初公開したスバルだが、 東京オートサロン2020ではSTIとタッグを組んで開発した、「レヴォーグ STIスポーツ」を初披露した。
2014年4月に発売を開始した日本国内専売ステーションワゴン 「レヴォーグ」。現在ではフォレスター、XVと並び、スバルの人気車となったモデルは、新しいデザインコンセプト「BOLDER」を採用し、「ダイナミック×ソリッド」をさらに進化させたスタイルに変貌した。また、東京モーターショーから約3カ月後に出展された車両は、すぐにでも発売されそうな完成度まで高められていた。
今回は、STIが手がけたGT(グランドツーリング)スポーツ 2モデルとともにその詳細を紹介したい。
文/ベストカー編集部
写真/ベストカー編集部、SUBARU
初出/ベストカー2020年2月26日号
【画像ギャラリー】スバルとSTIが共同開発したスポーツGT 3モデルを詳しくチェック!!
■スバル初の電制ダンパー採用のSTIとの共同開発モデル
2020年10月頃発売予定 NEWレヴォーグ STIスポーツ
まだ出ていなかったんですか!? と言いたくなっちゃうのが新型レヴォーグ。2019年10月に開催された東京モーターショーで、デザイン的にも完成度の高いプロトタイプが展示されていたこともあり、もはや市販直前!! といった印象を抱いた人も多いはず。
新型レヴォーグの登場は、2020年10月頃の予想となっている。
新型が登場もしていないのにここで紹介するのは「レヴォーグ STIスポーツ」だ。言うまでもなく、スバルワークスのSTIがモータースポーツやストリートチューンで得た豊富な知見から、高いレベルで気持ちのいい走りを追求したコンプリートカーを仕上げたのがSTIスポーツである。
現行型レヴォーグ、WRX S4、BRZに設定される、これまでのSTIスポーツは、完成した市販モデルをベースにSTIがスポーツチューニングを施すという手法で開発されていたのだが、今回のレヴォーグでは、スバル側の新車開発にSTI開発陣が加わり、共同開発のようなかたちで作り上げていったという点がポイント。
新プラットフォーム(SGP)を採用し、ボディも新設計となる新型レヴォーグだから、STI側も基本骨格の部分からより深く開発に関わることで、より高いレベルで目指すべきSTIスポーツの走りを追求することができているという。電子制御ダンパーをスバル車として初めて採用する。
ここで、いちおう新型レヴォーグについておさらいをしておくと、前述のとおり、新世代のスバルグローバルプラットフォーム(SGP)をベースに、よりシャープでエモーショナルなエクステリアデザインを採用するステーションワゴン。エンジンは、現行型の1.6L&2Lターボを廃して新開発水平対向4気筒1.8Lターボを搭載する。この新エンジンはリーン燃焼技術を採用する高効率エンジンで、スバル車懸案の燃費を大幅に改善するという。
また、アイサイトはステレオカメラに加え前後4つのレーダーを組み合わせた360度センシングに進化。高精度な運転支援を可能とする。
■STIが手がける究極のスポーツGT
2020年9月頃発売予定 WRX S4 & STI SportGT
WRX S4とBRZに新たに「STIスポーツGT」が追加される。GT=グランドツーリングが示すように、ガチガチのスポーツではなく、長距離を気持ちよく、スポーティに楽しく走れるクルマというのがコンセプト。ワンランク上の、上質でスポーティな走りを期待したい!!
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