トヨタのクロスオーバーSUVのひとつであるハリアーは、現在4代目モデルが販売中となっている。この4代目モデルは2020年6月に登場しているので、すでに5年が経過し、一般的にはモデル末期となるわけだが、未だに安定した人気を誇っている。なぜハリアーは未だに多くのユーザーの心を引き付けるのだろうか?
文:小鮒 康一/画像:ベストカーweb編集部
比較的ライトな層が購入している感のあるハリアー
ハリアーの初代モデルは1997年に登場し、まだまだ土臭さの強かったSUVに高級さという付加価値をプラスした初めての車両ということで、現代まで続くクロスオーバーSUV人気のきっかけを作った1台と言えるだろう。
そんなハリアーは初代と2代目は日本国外では「レクサスRX」として販売されていたので、高級クロスオーバーSUVであることは紛れもない事実だが、3代目からは本家レクサスRXが日本に導入されたことで、独自の路線を歩むこととなる。
といってもキャラクター自体は2代目までのハリアーと同じく高級なクロスオーバーSUV路線を踏襲していたが、プラットフォームをRAV4と共有することでコストダウンをすることが可能となったのが大きかった。
それは現行型である4代目ハリアーも同様で、見た目はワイルド系のRAV4に対してクーペSUV風のハリアーとしっかりキャラクターを分けつつも、プラットフォームからメカニズムはRAV4と共有している。
それによってデビュー時にはあの高級感溢れる内外装を持ちながらも300万円を切る299万円というスタート価格を実現していたのだ。
さすがにマテリアルはレザーなどがふんだんに使用される上級グレードには及ばないものの、基本的な造形などは上級グレードと同一であったため、そこまでクルマに詳しくない人が見れば400万円クラスのクルマにも見える仕上がりで、所有欲を満たしてくれるという点も大きかった。
満足のいく圧倒的な完成度の高さが人気の理由だ!!
現在は2025年6月の一部改良でエントリーグレードの「S」が廃止され、371万300円の「G」が最安値となってしまったが、ディスプレイオーディオの画面が12.3インチに大型化され、ステアリングヒーターとシートヒーターを標準化するといった装備の充実化がなされていることを考えると、まだまだお値打ち価格であることに変わりはないと言える。
つまり、ハリアーは細かなスペックなどにそこまでこだわりのない一般ユーザーからすれば、充実した装備と高級感のある内外装の割に買い得感の高いバリューフォーマネーな1台という評価になり、安定した人気を誇っていると言えるのだ。
















コメント
コメントの使い方ハリボテトヨタの象徴としてロングセラー
内容に対して極端に安かった。それはライバルを意識した戦略的価格でしたが
肝心のライバルが、全く価格で競う気がなく、一番頑張らなきゃいけないホンダは車格の低いヴェゼルですらハリアー以上の値付けという
もう完全に土俵から降りて、ホンダをあえて選ぶ一部だけの為の商売に切り替えてしまった。だからハリアーも超低価格を用意する理由がなくなった。
とはいえこの代は、戦略価格から値上げ幅も少なく、間違いなく割安