【詳報】スズキ2026年新型「SV-7GX」は安定の645ccVツインをトレリスフレーム搭載! 電スロ&先端電制で快適ミドルツアラーを追求

【詳報】スズキ2026年新型「SV-7GX」は安定の645ccVツインをトレリスフレーム搭載! 電スロ&先端電制で快適ミドルツアラーを追求

 ミラノショー2025にてスズキが発表した新型モデル「SV-7GX」だが、早速その詳細な装備やスぺックも明らかになった。SV650譲りの645cc90度VツインエンジンをEURO5+に適合させつつ、快適なアップライトポジションをとれるトレリスフレームに搭載。さらに電子制御スロットル、S.I.R.S.(Suzuki Intelligent Ride System)を搭載することで、円熟のエンジンを更に扱いやすく仕上げたミドルツアラーだ!

 
文/Webikeプラス編集部
 

電スロ採用でアップ&ダウンクイックシフターも装備! ドライブモード、トラコンでツアラーとして更に洗練

 SV-7GXはその名の通り、SV650の後継機として発表された新モデルだ。兄弟機・Vストローム650と共にEURO5+に適合せず生産を終了したSV650だが、25年以上にわたって改良を重ねられてきたエンジンは、その扱いやすさ、スリムさなどから国内外の多くのファンに愛されてきた。新型SV-7GXはこのエンジンの基本設計はそのまま、更なる信頼性アップのためのアップデートや現代的な電子制御によって、より高性能な仕上がりとなっている。



スズキ新型「SV-7GX」SVシリーズの後継機として90度Vツインを搭載するミドルツアラーだ!



外観は従来から一新、「GSX-S1000GX」を思わせるハーフカウルのモダンなスタイルを獲得した。



1999年に登場したSV650。一度は姿を消したが、海外での高い人気を受けて日本には2016年に再上陸を果たし、以来貴重なミドルスポーツとして愛好されてきた。



同型のエンジンをツアラーに搭載したVストローム650も、円熟のパワーユニットで多くのファンを集めた。しかし、ともにEURO5+に適合せず2025年に生産を終了する。

 エンジンの基本設計は従来通り、排気量645ccのDOHC90度Vツインだが、レジンコートピストンとL型ピストンリングを新採用し、耐久性と気密性を向上。また従来通りのローRPMアシスト、イージースタートシステムも続投している。大きなトピックはライドバイワイヤ(電視制御スロットル)の採用と、スズキのハイクラススポーツモデルに共通して搭載されているS.I.R.S.。ライドバイワイヤによってスムーズなスロットルレスポンスに加え、アップ&ダウンが可能な双方向クイックシフターの装備が可能になった。S.I.R.S.では3段階のスズキドライブモードセレクター(SDMS)、スズキトラクションコントロールシステム(STCS)により、様々な路面状況に対して安全かつアグレッシブな走行を助ける。



645cc90度Vツインエンジンは従来の仕様に加え、新たに電スロやライドモードセレクトによってモダナイズ。クイックシフターも新採用した。



最高出力は未発表だが、Vツインならではのトルク特性やスリムさは従来のままだ。



さらにS.I.R.S.によって、3段階のモード設定やトラコンも新搭載した。

 
 
 

低めな795mmのシート高とワイドなハンドルで、ビギナーでも構えず楽しめるポジションに

 車体はSV650同様のトレリスフレームだが、ポジションはよりツアラーらしいアップライトなものに。ハンドル幅は740mmとワイドながら、よりライダーに近づけられた設定だ。またシート高も795mmに抑えられており、ツアラーにありがちな足つき性の悪さを低減している。なおタンク容量は17.4Lと余裕のあるもので、低燃費を誇るエンジン特性と相まって長大な航続距離にも期待できるだろう。

 そして外見は従来のSVシリーズとは一線を画すものに。灯火類はもちろんフルLEDで、ヘッドライトは2眼のポジションライトと1眼のプロジェクターレンズで構成される。大型のスクリーンは3段階の高さ調整が可能で、一体型ナックルカバー、大型グラブバー付きの標準リアキャリアも備えており、ツアラーとして十分な機能性を発揮できるだろう。



ヘッドライトは「GX」的3眼。センターのデュアルファンクションLEDプロジェクターが特徴的だ。



テールライトはミニマム。なおリアキャリアは標準装備される。



フェアリングはエアロダイナミクスに注意されており、高速走行時の疲労軽減をねらう。

 またコクピットには、メーターに4.2インチフルカラーTFTでスマホ連携機能を採用済、「Suzuki Ride Connect+」スマートフォン連携機能(iOS/Android対応)により、ターンバイターンナビゲーションのほか、着信(SIM CALL)、SMS(SIM SMS)、SNS通話、SNSメッセージ、スケジュール、気象警報、速度警告、交通警報などのスマホ情報に加え、平均燃費、外気温、ギアポジション、トリップメーター、メンテナンスリマインダーといった、必要な情報をすべて表示が可能となった。これらの豪華な仕様は、「SV」というよりかはむしろ、「GSX-S1000GX」のみが存在していた「GX」ラインナップにふさわしいものといえるだろう。



ハンドルはワイドだがライダーに近い調整。スクリーンは3段階の可変式となる。



シート高は795mmと低めに設定されており、足つき性も良好だという。



4.5インチモニタはSuzuki Ride Connect+により、ナビ表示など様々な情報を視認可能だ。

 SV650の生産終了から間を開けずに新登場してくれた「SV-7GX」。キャラクターとしては従来のVストローム650同様、扱いやすいミドルツアラーとして多くのライダーの選択肢に入るモデルといえるだろう。なお、現在のところ市販時期、価格といった情報は未発表だが、3色のカラーバリエーションも揃い、海外でのデビューは秒読みといったところ。またプロモーションムービーでは明らかに日本の道路を走る姿が映し出されており、日本国内への上陸にも大きな期待が持てる。コストパフォーマンスにも定評のあったSVシリーズらしく、手の届きやすい価格となるだろうか? 今後の情報発信に注目していきたい。



カラバリはおなじみトリトンブルーに加えて2色が登場。こちらは「グレージュ」



こちらはスパークルブラック。日本導入時は何色がやってくるのだろうか?

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/498477/

スズキ2026年新型「SV-7GX」は安定の645ccVツインをトレリスフレーム搭載! 電スロ&先端電制で快適ミドルツアラーを追求【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/498477/498506/

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…