2025年10月に、ルノー ルーテシアがマイナーチェンジして日本上陸。外装がルノーシリーズの新デザインへと大幅に刷新され、ルノー自慢のフルハイブリッド「E-TECH」で、輸入車トップの低燃費を実現。改良新型を早速試乗チェック!!
※本稿は2025年10月のものです
文:小沢コージ/写真:森山良雄
初出:『ベストカー』2025年11月26日号
ルーテシアが大幅変更
●ルノー ルーテシア マイナーチェンジのポイント
・エクステリアを新しいルノーデザインに大幅変更
・フルハイブリッドE-TECHで輸入車燃費ナンバーワンの25.4km/Lを実現
・上質&スポーティな「エスプリアルピーヌ」1グレード
なんなんだこの少女漫画的なお目目パッチリライトは! 先日おフランス生まれの5ドアハッチバック、ルーテシアが5年ぶりビッグマイナーチェンジした。
まずビックリは元々ガタイのわりに目デカくねぇか? な顔がさらにハデになってたこと。全長4m強×全幅1.7m強×全高1.47mmのボディサイズは変わりなし。
しかし目立ち過ぎてたコの字LEDライトは全体に薄型かつ細かZ配置のスリットLEDに変わり未来チックに。グリルも幅広の横ドットタイプに変わってハイテク度アップ。リアも新クリアレンズや新ブラックメッキエンブレム、左右ダクトデザインタイプのバンパーが備わった。
同時にグレード構成はハイブリッドの「エスプリアルピーヌ」に一本化され、オシャレスポーツ風味ぷんぷん。
フェンダーにルノーのスポーツブランドたる「アルピーヌ」エンブレム、ドア開口部にアルミ調キッキングプレートが入ってるほか、手裏剣のごときスポークデザインの17インチアルミも標準装備されて独自イイモノ感はなかなかだ。
シートもアスリートの体幹に発想を得たY字模様のブルーステッチ入りアルピーヌ用セミバケットが奢られ、確かにスポーツシック。
輸入車ナンバーワンの低燃費に
一方、肝心なのは中身で、そもそもルーテシアは2020年にルノーオリジナルの1.6L・E-TECHハイブリッドを搭載。コイツがトヨタ式と違う巧妙な作りの2モーターハイブリッドで、動力分割機構にプラネタリーギアは使わず、F1譲りのドグクラッチを使用。
結果、燃費スペックではトヨタに負けるが、間延びしないダイレクトな動力断続感や高速燃費では一部上回っており、高速燃費は時にリッター40km台を記録し、それがさらに進化。
今回システム出力が3ps上がり143ps、車重は10kg増えつつもWLTCモード燃費が0.2km/L上がって25.4km/L。当然輸入車ナンバーワンだ。
肝心の走り味は特別速くなってはないが、相変わらず独特かつキモチいい。発進加速は静かなモーターパワーのみで、アクセルの踏み方次第だが、途中エンジンパワーが加わり、そこがトヨタ方式と違いモワっとしてない。クラッチがスッと繋がりキレあって楽しい。
乗り心地はルノーらしい、しなやかさを持ちつつステアリングのキレもグー。もうちょい柔らかいと個人的には好みだが、このあたりが国際的。
気になる価格は399万円。現地価格と為替を考えると、実は頑張った価格。このデザインと個性が気に入ったら買いかもよ!
●ルノー ルーテシア エスプリアルピーヌ フルハイブリッドE-TECH
・全長×全幅×全高:4075×1725×1470mm
・ホイールベース:2585mm
・車両重量:1300kg
・エンジン:直4DOHC 1597cc
・最高出力:94ps/5600rpm
・最大トルク:15.1kgm/3200rpm
・モーター最高出力:49ps/1677-6000rpm
・モーター最大トルク:20.9kgm/200-1677rpm
・トランスミッション:電子制御ドッグクラッチ マルチモードAT
・WLTCモード燃費:25.4km/L


















コメント
コメントの使い方別にプリウスは走りのベンチマークになるようなモデルじゃないし。さすが小沢コージ。