中古車バブル「第2波」が静かに到来! ランクル70・ジムニー・コペン……今後3年で値上がる車はコレだ!

中古車バブル「第2波」が静かに到来! ランクル70・ジムニー・コペン……今後3年で値上がる車はコレだ!

 コロナ禍での中古車バブルが落ち着いたように見える一方で、一部モデルでは再び上がる兆しが生まれつつある。中古車の現場で語られる、次のバブル候補を追う。

文:デグナー12(Team Gori)/写真:トヨタ、スズキ、日産、三菱、写真AC

【画像ギャラリー】その波は確実に接近中……今後さらなる値上がりが予想されるモデル(3枚)画像ギャラリー

これまでの“中古車バブル”を振り返る

再販されたランドクルーザー70の影響で旧70も価格上昇
再販されたランドクルーザー70の影響で旧70も価格上昇

 2021〜2023年にかけ、中古車相場はかつてないほど高騰した。人気の中心となったのはトヨタ GRヤリス、ランドクルーザー、ハイエース、そして1990年代の国産スポーツカー群。背景にあったのは新車の長納期化、円安、海外需要。特に北米でのJDMブームは旧車相場の上昇を強く後押しした。

 その後、納期改善などで相場は落ち着いたものの、2024年後半あたりから次の波が到来。最初はオフロード&アウトドア系で、近年のアウトドア人気を背景に、SUVは根強い支持を得ている。特に注目されているのがランドクルーザー70再販の影響。新型の登場により、旧70系・80系の価値が再評価され、相場が底を打って再上昇している。

 さらに、三菱 パジェロやトヨタ ハイラックスサーフといった国産クロカンの定番、三菱 デリカD:5なども値戻しの動きが出ている。いずれも壊れにくい、整備性が高い、キャンプ場で映えるとして人気が再燃。ファミリー層から趣味嗜好派まで幅広く支持を集めている。

中古車のプロが読む次のビッグウェーブ

軽、小型スポーツの生産終了が相次ぎ、中古車相場の高騰に拍車がかかる
軽、小型スポーツの生産終了が相次ぎ、中古車相場の高騰に拍車がかかる

 2つ目の波は軽スポーツ・コンパクトホットハッチ系だ。代表格はスズキ アルトワークス、ダイハツ 初代コペン、スズキ スイフトスポーツなどが相当する。いずれも軽量、MT設定有、維持費が安いという3拍子が揃い、若いユーザーからベテランまで幅広い支持を獲得している。

 特にスイフトスポーツはグローバルで評価が高まっており、国内外の買い手が増加。良質個体は引く手あまただ。また、最近ではコペンの生産終了が記憶に新しい。ジャパンモビリティショーで展示されたコンセプトモデルが興味深いが、後継モデルの正式リリースがない以上、初代コペンの価格上昇は避けられないだろう。

 これらの要因は新車価格の高騰、もしくは純ガソリンスポーツの供給減少による。電動化の流れを受け、MTスポーツはもちろん、ターボモデル自体が減少傾向にある。また、SNS文化による“映える車”需要も影響。デザインが個性的な旧車、音が良いスポーツカー、カスタム映えするSUVなど、所有欲を重視する動きもみられる。

今後3年で狙い目になるモデルをまとめる

供給不足が続くジムニーノマドはもちろん、歴代のモデルもそれぞれ需要が高く、高騰してきている
供給不足が続くジムニーノマドはもちろん、歴代のモデルもそれぞれ需要が高く、高騰してきている

 これらの状況を踏まえ、今後価格の高騰が見込まれる車種をまとめる。SUV系では新車の長納期と世界的に高需要のトヨタ ランドクルーザーやスズキ ジムニー、独自性と耐久力で人気のデリカD:5。スポーツ系では排ガス規制などの影響で後継モデルの登場が難しい日産 R35GT-Rや、希少性の高い初代コペンが予想される。これらは次のバブル候補と見られており、状態の良い車両はすでに探しづらくなりつつある。

 中古車バブルは終わったのではなく、形を変えて続いている。静かに、しかし確実に相場変動は始まっているのだ。もし「価値が落ちない車」を探しているなら、今回挙げたモデルは要チェック。次の3年で価格が動く可能性は非常に高い。クルマ選びの指針として、今は情報収集が欠かせないタイミングだろう。

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…