KINTOが、モータースポーツ参加型企画「MOSKIN」として、あのTOM’Sとコラボしてコンプリートカーのレンタルサービスを開始。その3台のレンタル車の中から、ここではトヨタ GRスープラ by TOM’S×KINTOをご紹介する。
※本稿は2025年11月のものです
文:梅木智晴(ベストカー編集委員)/写真:奥隅圭之、トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年12月10日号
GTの味わいを追求したスープラ
エクステリアは控えめに、リアにそびえるGTウイングのみ。あえてフロントバンパー回りやリアバンパー下部などはノーマルのままとした。それでも充分ノーマルとの違いを印象付けるのは、やはりレースの知見で開発した「本物」の空力性能だからだ。
スープラは2020年式の8速AT仕様がベースとなっている。トムスの鈴木氏が「グランドツーリングカーの味わいを追求した」と言うように、山道などを「かなりの」スポーツドライビングをしても音を上げない、だけど、高速道路でのロングドライブでも快適に運転が楽しめるバランスを目指したという。
直6、3Lターボエンジンは初期モデル仕様なので340ps、51.0kgmがノーマルスペック。
ここにトムスオリジナルのハイフロータービンを組み合わせ、専用チューンのECUで燃調などをコントロール。最高出力は実に120psアップの460ps、そして最大トルクは8.0kgmアップの59.0kgmへと引き上げられている。
これを2ペダルの8速ATで味わえるのだから、昔のチューンドカーしか知らない世代には驚愕でしかない。
エンジンはワンプッシュで目覚め、アイドリングはノーマルかと思うほど安定。
Dレンジに入れてクリープでスルスルと動き出す。ゆっくりとアクセルペダルを踏み込むと、直6エンジンは滑らかに回転を上げる。120psもパワーアップされたターボチューンエンジンとは思えない。
ところが、グイとアクセルを踏み込んでエンジンが3500rpmを超えるとグォォォォ! と湧き上がるようなトルクとともに、直6エンジンが“シュワー”と胸がすくように回転を上げる。これは速い!
絶妙なのがこのパワー&トルクを受け止めるシャシーだ。ハードながらしっかりと減衰を効かせながら動く足がしなやかにパワーを受け止め、コーナリングでも安定したロードホールディングを発揮する。
このハイバランスこそがコンプリートカーの真骨頂。それが今回試乗した3車すべてでいかんなく発揮されている。





















コメント
コメントの使い方90スープラは素でフルエアロ纏ってる姿なので、ウイング(とできれば車高)だけで十分ですね。
今でこそ中期以降でも開発進んでますが、それでもECUで大幅なパワーアップが可能な初期型は貴重。
ハードな使われ方されがちなレンタル用なので耐久に振った数字に収めてるんだと思いますが、十分に怖いくらいの力感楽しめるはずです