雪の季節がやってきた。運転には十分注意したいが、憂鬱なのがLEDヘッドライトに付く雪。LEDは発熱量が小さいので、レンズカバーの雪が溶けず積もってしまうのだ。そのまま走れば当然危険。いったいどうすりゃいいの?
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=Maikel@Adobestock)
【画像ギャラリー】融雪ヒーターのO型とL型はここからチェック!(6枚)画像ギャラリーコーティング剤などでライト表面をツルツルに!
LEDヘッドライトの着雪問題については、小糸製作所などが融雪ヒーターを埋め込んだライトを開発しており、将来的には純正品として採用される可能性が高い。
とはいえ問題は、今乗っているクルマをどうするかということ。ヘッドライトに雪が付くと視界が確保できないばかりか、他車や歩行者からも気付かれにくくなり、危険が高まる。
まず始めに考えるべきは、ヘッドライト表面の「平滑化」だ。ヘッドライト表面が泥などで汚れていると、雪はその凸凹を引っかかりにして吹き溜まり始める。そこでヘッドライト表面をできるだけツルツルにして、雪が付きにくくするのだ。
具体的にどうするかというと、シャンプーで洗った後、カー用品店などで手に入るヘッドライトコーティング剤やウインドウ用の撥水ワイパーなどをライトカバーに塗布するとよい。被膜を形成するシリコンスプレーなどを拭いても同じ効果が期待できる。
後付けの融雪ヒーターも効果的!
上記の対策は、ヘッドライトが絶えず走行風にさらされる高速走行時などにとりわけ効く。とはいえ万能というわけでじゃなく、湿ったドカ雪のなかをノロノロ走るような状況では歯が立たない。
そこで次なる策だが、後付けの融雪ヒーターを貼りつけるという手がある。たとえばランプメーカーのPIAAは「ヘッドライト融雪ヒーター」を販売している。日産やダイハツがディーラーアクセサリーにも選定している優れものだ。
この融雪ヒーターだが、ヘッドライトやテールランプに発熱フィルムを貼り付けて雪を溶かすアイテム。外気温+60℃まで昇温するというから心強い。
外気温センサーが付属していて5℃以下になると自動で作動する(5℃以上で自動OFF)。O型とL型があってライトの形状によって選べるうえ、高圧以外なら洗車もOKだ。
取り付けには電源取りが必要だが、アクセサリー電源から分岐するか、ポジションやフォグランプの配線から分岐してもよい(※その場合は当該ランプ点灯時に作動)。消費電力はO型で6.2W、L型でも9.4Wというから、車内の白熱灯程度だ(12Vの場合)。
融雪ヒーターを装着すればスノードライブの安心感はかなり高まるが、熱の伝導には限界があり豪雪時などは融雪が追い付かないこともある。雪のひどい日は特に夜間のドライブを控えるのが一番だが、万一のために雪かきブラシなどを常備し、ライトが暗いと感じたときは安全な場所で雪を払う手間を惜しまないようにしたい。
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