日産が公式に監修した「新型カキノタネ」が、クルマ好き界隈でじわじわ存在感を放っている。忘年会や新年会でテーブルに並べば、確実に話題をさらう異色のおつまみだ。カキノタネの発売自体は2020年なのだが、その中身を知るほど「なぜそこまで?」とツッコミたくなる作り込みが満載。本気すぎる日産流スナック、その正体をあらためて見ていこう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車
【画像ギャラリー】新型カキノタネの全型式を知りたい人はこれを見よ!(9枚)画像ギャラリー23種類の日産車をかたどるという暴走気味の逸品!
新型カキノタネは、ドライフードメーカーの龍屋物産と日産自動車が協働して開発した商品である。
舞台となったのは神奈川県伊勢原市。ここには日産の開発拠点である日産テクニカルセンターがあり、日産の技術とデザインの中枢ともいえる場所だ。その土地性を活かし、「地域を象徴し、かつ日産らしい商品を作りたい」という想いからプロジェクトはスタートした。
完成したカキノタネは、スカイラインGT-Rやダットサン、リーフなど、歴代および現行モデルをモチーフにした23種類のあられをラインアップ。缶型容器はクルマのカップホルダーに収まるサイズで、大山をモチーフにしたあられも加えられている。
伊勢原という土地、日産テクニカルセンター、そしてクルマ文化が一体となった、まさにご当地公式スナックなのだ。
公式解説がどう考えてもおかしい件
この新型カキノタネ、極めつけは日産自動車ホームページに掲載されている公式解説である。「日産のデザイナーとエンジニアは、タイヤの形状やスポイラーの位置など、モデルごとに細かい部分まで調整を重ねました。」。明らかにおかしいだろ! と言いたくなるが、これが事実だから困る。
あられは焼成時に生地が膨らむため、少しでも設計を誤るとクルマの形が歪んでしまう。そのため、膨らみの変化に対応できる特別な金型を新たに設計・製造。なんとカキノタネの抜型製作に、CAD/CAM設計や自動切削機まで繰り出したというからのけぞる。
日本でも限られた職人しか実現できないほど難易度の高い技術が投入されているのだ。もはやスナックというより、ファインチューンされた工業製品だ。
2020年から販売が始まり、累計数十万本を突破するヒットとなったのも納得。日産ファンの集まりに持ち込めば、味だけでなく背景の濃さで確実に盛り上がる。クルマ愛が本気で暴走した結果、生まれた新型カキノタネ。これはもう、日産ファンの宴席に必須のアイテムと言っていいだろう。
この新型カキノタネ、神奈川県伊勢原市の土産物店(龍屋物産直売所や伊勢原駅のクルリンハウス)、日産グローバル本社の日産ギャラリー、高速道路のSA・PAなおで手に入る。日産ファンの忘年会&新年会には、ぜひともご用意いただきたい!
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