自動車ローンやクレジットを組む時に、返済額や返済回数は気にしても、返済方法について深く考えたことはあるでしょうか。実はローンの支払い方法には、元利均等返済と元金均等返済の2種類があります。両者の仕組みを理解して使いこなすと、ローンの総支払額が少なくなり得することもあるのです。さらにボーナス併用払いの使い方も含めて、ローンについて考えていきましょう。
文:佐々木 亘/画像:Adobe Stock(トビラ写真:masamasa3@Adobe Stock)
給与所得者が無理なく使える元利均等返済
給与所得者のように、毎月決まった時期に決まった額の収入がある人が使いやすいのが元利均等返済です。
個人向けローンの多くで標準的に採用されているこの支払方法は、元金と利息を合わせた月々の支払い額が常に一定になるという特徴があります。ローンの期間中、支払額が常に一定なので、給与収入世帯では収支計画を作りやすく、支払資金の準備もしやすいのがメリットです。
一方で、支払額が一定というところにデメリットも生じます。
ローン開始当初は、支払額の内訳で元金よりも利息の割合が高くなってしまうのです。つまり返済当初は、借入元金の減りが遅くなるということ。初めのうちは元金の減りが少ないため、支払期間中にかかる利息の額も多くなってしまいます。
自動車ディーラーで申し込むクレジットや、銀行のマイカーローンの多くは、この元利均等返済。しかし中には、返済方法を元利均等か元金均等か選ぶことができるものがあり、ローンの総支払額を減らしたいなら、次に紹介する元金均等返済を選ぶ方が有利です。
メリットの多い元金均等返済
元金均等返済は、個人向けローンではあまり馴染みがないかもしれません。法人向けの融資で多く使われる返済方法で、その特徴は毎月の支払金額における元金の金額が一定に保たれるというものです。
つまり毎月の返済金額は、一定金額の借り入れ元金と変動する利息金額の合計となります。借り入れ当初は元金にかかる利息が多くなるため月々の支払額が最も多くなりますが、返済期間が後半になればなるほど、元金が減り利息も小さくなるため、月々の返済額が減っていくのです。
元金均等返済を選ぶ最大のメリットは、借入元金が早く減っていくということ。同じ借入期間なら元利均等返済と比べると、元金均等返済の方が元金と利息を含めた総支払額が小さくなります。
月々のローン支払い額に余裕があり、無駄に利息を払いたくないという人は元金均等返済を選ぶと良いでしょう。銀行経由のマイカーローンでは、支払方法を元利均等返済か元金均等返済か選択できるところも少なくありません。
ボーナス払いは本当にお得なのか
自動車ローンでよく選ばれるのが、毎月の返済金額に加えて年に2回のボーナス払いを併用するケースです。しかし、こちらも利用する際には仕組みを正しく理解した方が良いでしょう。
ボーナス併用払いでは、ボーナス払いの際に大きく借り入れ元金を減らせます。ただし、そのタイミングは年に2回だけ。およそ半年の間、借り入れ元金の減るスピードが遅くなり、利息が余計にかかるケースがあるのです。
自動車ローンを組む際には、先に挙げた返済方法の選択に加えて、ボーナス併用払いとボーナス払いを利用しないケースで、どれだけ総支払額(元金+利息)が変わるのかを確かめてから申し込むといいでしょう。
利息や総支払額が、ローンの組み方でどのように変化するのかを見定め、支払いやすく得になる借り入れ方法を詳しく検討してください。
何百万円ものローンを組むのは、人生の中で数えるほどしかありません。金融の仕組みを理解して、ローンに振り回されるのではなく、ローンを上手く利用できると、カーライフもより豊かになっていくはずです。
賢い選択が、数十万円の差を生むこともあります。返済方法の違いを理解し、自分に最適なローンを選びましょう。
【画像ギャラリー】そのローンの組み方アナタに合ってる?? 元金と利息どちらをとるか!? わかりやすいローンの仕組み!(4枚)画像ギャラリー







コメント
コメントの使い方