クルマのバッテリーの電力不足によって、クルマの起動やヘッドライト、パワーウィンドウといった電装品が作動しなくなる「バッテリー上がり」。JAFによるとロードサービス出動理由では常にこのバッテリー上がりが最多となっており、2024年度は救援要請全体の42.37%を占めるなど、カーライフにおいて非常に身近なトラブルのひとつです。
バッテリー上がりはハイブリッド車でも発生しますが、ガソリン車とは仕組みが異なり、電装系が複雑で高電圧システムを備えるハイブリッド車の場合、ジャンプスタートで対処してもいいのかと悩んでしまう人も多いでしょう。ハイブリッド車におけるジャンプスタートの可否と正しい判断基準、安全に対処するための注意点をご紹介します。
文:吉川賢一/アイキャッチ画像:Adobe Stock_Peak River/写真:Adobe Stock、写真AC
【画像ギャラリー】ハイブリッド車の補機バッテリーが上がった!「ジャンプしていい?ダメ?」安全手順とNG集(7枚)画像ギャラリーハイブリッド車でも起こる「補機バッテリー上がり」の仕組み
エンジンとモーターの2つの動力源をもつハイブリッド車。モーターを動かすために必要な大容量の駆動用バッテリーを搭載していますが、ガソリン車同様に12V補機バッテリーも備えています。
この12V補機バッテリーは、ハイブリッドシステムがOFFのときの電装品へ電力を供給するほか、ハイブリッドシステムそのものを起動させる役割も担っています。そのため、この補機バッテリーが上がってしまうと、純ガソリン車同様にクルマを始動させることができなくなってしまいます。
ハイブリッド車はエンジンをセルモーターで始動させる必要がないため、補機バッテリーにかかる負荷はガソリンエンジン車より少ない傾向がありますが、一方で、短距離走行が多い使い方では、補機バッテリーが十分に充電されにくいといった特徴があり、バッテリー上がりは決して珍しいトラブルではありません。また、純ガソリン車と同様に、室内灯やライト類の消し忘れ、セキュリティシステム、長期間にわたるクルマの放置などが原因の放電や、バッテリー自体の劣化などでも、バッテリー上がりは発生します。
ハイブリッド車は「電気で走れるクルマ」というイメージから、バッテリー上がりとは無縁と思われがちですが、実際にはそうではないのです。
ジャンプスタートはOK?NG?ハイブリッド車の正解ルール
ハイブリッド車で補機バッテリーが上がってしまった場合も、純ガソリン車同様にジャンプスタート(救援車などからの電源供給)で対処することは可能です。
ジャンプスタートを行う際は、必ず正しい手順を守ることが重要です。基本的な流れとしては、まず自車と救援車のパワースイッチをオフにし、プラス端子、マイナス端子を決められた順番でブースターケーブルによって接続します。その後、救援車のエンジンを始動し、次にハイブリッドシステムを始動できればOK。ブースターケーブルを外す際は、接続したときとは逆の順番で取り外すようにしてください。
ハイブリッド車は車種によって補機バッテリーがトランクやシート下に配置されており、直接アクセスが難しい場合があります。その場合は、エンジンルーム内に設けられたジャンプスタート用端子を使用するのが一般的ですが、車種によって異なるため、ジャンプ端子の位置や使用方法、注意点などは、事前に取扱説明書をしっかり確認してから行うようにしてください。
【ブースターケーブル接続の順番(重要)】
1)上がったクルマの「+端子」
2)救援車の「+端子」
3)救援車の「−端子」
4)上がったクルマの「−側」は端子ではなく「エンジンルーム内の金属部分(ボディアース)」
※外すときはこの逆順。










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