昭和の時代、クルマのフルモデルチェンジ周期はおよそ4年。平成そして令和と時代を経て、いまや7、8年周期を数えるモデルも珍しくなく、中には20年近いモデルもある。なぜこんなにも長くなっているのか? 国沢光宏氏が解説する。
※本稿は2026年1月のものです
文:国沢光宏/写真:日産、ソニー・ホンダモビリティ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年2月10日号
昭和のフルモデルチェンジサイクルは4年……今は!?
昭和の時代、フルモデルチェンジサイクルは基本的に4年。中間でマイナーチェンジといった具合。
平成の時代になるや、モデルチェンジサイクル長くする車種も出てくる。プリウスやフィット、レガシィなどモデルチェンジするたびに長くなり、直近だと8年程度なら普通。デリカD:5は19年そのまんま。なぜ日本車のフルモデルチェンジサイクルが長くなったのか?
こらもう簡単です。安全基準や排気ガス規制など厳しくなり、基準達成しようとすると相当額の開発予算を投じなければならないためだ。当然ながら、ある程度の台数を作らないとコスト的に厳しくなってしまう。
結果、モデルチェンジの間隔を長くして採算ベースに乗せなければならないのだった。加えて技術の進化速度も遅くなっている。4年スパンじゃ新しいエンジンなど出てこない。
また、2030年から東京都では電動車(ハイブリッドを含む)しか新車登録できなくなったり、厳しい燃費基準が導入されたりするなど既存のパワーユニットで対応できなくなる。
したがってフルモデルチェンジするなら、思い切って電気自動車かPHEVにしなければならないのだけれど、急いで市販したってニーズないため売れない。加えて電動化技術は日進月歩。
前述のとおりハイブリッドを含む既存の技術は進化速度遅いが、電池やモーター、インバーターに限っていえばドンドン新しい技術も出てくる。同時にコストダウンも進む。4年すれば時代遅れとなってしまう。
例えばソニーホンダの『アフィーラ1』など、コンセプトカーの発表から発売まで3年。その時点で時代遅れ感が出るほど。日本の開発速度だと進化に追いつけない。
電動車が当たり前の時代になったら、日本勢も中国や韓国勢と同等レベルの進化速度を実現しなければ勝てないワケ。4年に一度のフルモデルチェンジだって遅いくらいだ。
当然ながら自動車メーカーだって認識している。生き残る資格のあるメーカーは、すでに新しい技術をドンドン反映していけるようなクルマ作りを模索している。
具体的にどういったクルマになるか?
外板を変えようとすれば生産設備に巨額の費用が掛かってしまう。プラットフォームも同じ。電池やモーター、インバーターなどは同じサイズにしておくことで簡単にアップグレード可能。
ということでエクステリアは6~8年スパンの変更になるだろうけれど、パワーユニットをドンドン進化させていくようなクルマ作りになると思う。スマホのように中身も頻繁にバージョンアップします。
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