鹿児島県の志布志港には、大阪港との間を結ぶ長距離カーフェリー「さんふらわあ」が就航している。志布志港は鹿児島市内から直線距離で55kmくらい離れており、マイカーなしの場合のアクセス方法に少々悩むかもしれないが、そこはしっかりサポート役が用意されている。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、さんふらわあライナーの写真があります)
■カーフェリーと連携した「さんふらわあライナー」
志布志港に出入りする公共交通機関の中で、旗振り役的な立ち位置にいるのが「さんふらわあライナー」。志布志港〜鹿児島市内の間をノンストップで走る直行型連絡バスだ。
バスの種類的には予約制の乗合高速バスに含まれるようで、一部の乗り換え検索サイト等にも時刻表が普通に掲載されている。
とはいえ「さんふらわあ」の到着/出発時刻に間に合うようダイヤが組まれており、実質的にはカーフェリー乗船客の利用に特化したバスと言えそうだ。
■通常運賃2,100円のところを……
志布志港〜鹿児島市内を約2時間で結んでおり、運賃は大人2,100円。ここで注目したいのが、2026年3月現在も継続〜2027年3月までの実施が予定されている「さんふらわあ」のキャンペーン。
カーフェリーのチケットを購入して乗船する場合、「さんふらわあライナー」の運賃がなんと無料に!! マイカーなしでのフェリー利用ならぜひ検討したいオファーだ。
「さんふらわあライナー」の予約と運賃無料キャンペーンの適用は、公式Webサイトから手配する場合、乗船券の予約時に併せて行う流れになっている。
■港発・港行きの高速バス
このバスの鹿児島市内側の始発/終点はどこなのか。まずは九州新幹線をはじめ各種公共交通が集まる大型拠点の鹿児島中央駅。
同駅の前に大きなバスターミナル「鹿児島中央駅前」があり、「さんふらわあライナー」もターミナル内の東8番乗り場もしくは降車専用スペースに停車する。
実は鹿児島中央駅は市内側の途中の停車スポットで、始発/終点は駅から3kmほど先の鹿児島港だ。
鹿児島港は数カ所に船の乗り場が分かれていて、「さんふらわあライナー」が出入りするのは南埠頭の「種子・屋久高速船旅客ターミナル」前の3番乗り場になる。
区間の両端が旅客船の港に設定された、(海の)港と港の間を繋ぐ高速バスというのも、なかなかユニークなバス像の持ち主な気がする。
なお「さんふらわあライナー」の鹿児島市内側の乗降場所は、予約時に鹿児島中央駅前か南埠頭かを、あらかじめ指定しておく。
2026年3月時点のダイヤ準拠で、志布志港発が曜日共通で9:25。鹿児島市内発のほうは南ふ頭14:30(日曜13:45)、鹿児島中央14:40(日曜13:55)発となっている。
■さんふらわあライナーのプロファイル
さてこの「さんふらわあライナー」、どんな経路で志布志港と鹿児島市内を結んでいるのか。先日、鹿児島港南埠頭→志布志港の方向で利用した際の様子を記してみよう。
鹿児島交通が運行を受け持っており、車両は全国的によく高速バスに使われる、全長12mクラスの乗合仕様のハイデッカー車。
2008年式の日産ディーゼル スペースアローと西工車体を組み合わせたタイプとみられる。
車体横と後ろに「さんふらわあライナー 乗車無料キャンペーン中!」のPRステッカーが貼られていて、ほぼ専任の車と考えて良いかもしれない。
予約必須ながら席は自由に選べた。まず南埠頭を出発後、パース通り→ナポリ通りを進み鹿児島中央駅前に立ち寄り。その後……
鹿児島中央駅前→(国道3号)→鹿児島北インター→(E3 九州自動車道)→加治木JCT→(E78 東九州自動車道)→曽於弥五郎IC→(鹿児島県道71号)→合庁入口→(鹿児島県道63号バイパス経由)→志布志港フェリーターミナル
……の順に各ポイントを通過していき、「さんふらわあ」が停泊している志布志港ターミナルの前に乗り付けるといった経路だった。
途中、行程の半分くらいの地点にある国分パーキングエリアでトイレ休憩があった。公称10分とのことだが、当日は細かな時間指定はなく、各自済み次第出発のスタイルが取られていた。








