東京都内の自然豊かな行楽地・武蔵五日市と青梅。この武蔵五日市→青梅を公共交通機関で移動する際、普通ならJR五日市線に乗り、拝島で青梅線に乗り換えて1時間かからないくらいだ。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内本文上とギャラリーに、武蔵五日市→青梅電車レス移動の写真があります)
■自然美と旅情優先な進み方の考察
武蔵五日市駅といえば五日市線の終点になっていて、その先にレールの続かない、東京都内では割と珍しい行き止まり駅の一つだ。
例えば、もしも武蔵五日市まで電車で向かい、そこから青梅へ移動しようと思った場合、鉄道は行き止まりということで折り返して来た道を戻る形になる。
ここでちょっと気になってくるのが、武蔵五日市は東京都内でもなかなか自然美溢れる場所ゆえ、所狭しと人工物が建ち並ぶエリアにそのまま逆戻りするのも何だか惜しい……
……となれば、武蔵五日市に着いて手に入ったばかりの、都会の喧騒を忘れさせる旅情をキープしつつ、緑中心の景色に囲まれながら青梅に到達できないか、というあたり。果たしてそんな無理難題を叶えてくれる嬉しい交通手段が存在するだろうか。
いつも通りマイカー/レンタカー、バイク、自転車ほかプライベートな乗り物はもとより、タクシー、公共交通機関の要素を完全に無視した全区間オール徒歩の類は除外する条件のもと、考えられる交通手段といえば路線バスになりそう。
■あの条件が飲めればいつでも?
武蔵五日市駅周辺の路線バス事情を漁ってみたところ、これ使えるんじゃないの? と期待を抱かせる路線が一つ。西東京バスが運行する「五20」系統だ。
五20系統は、武蔵五日市駅〜つるつる温泉間およそ8.2kmを20分ほどで結んでいる一般路線で、毎日1〜2時間に1本くらいの便数がある。
同バスに乗って、途中の「肝要」バス停で降りると青梅にまあまあ近づける。ここまでは良いものの、平日に実行した場合、「その先6km歩けますか?」の条件を飲めるかで可否が決まってくる。
もしこの条件が飲めれば、武蔵五日市→肝要→都道238号→国道411号(ほか選択肢あり)経由で、平日のいつでも実行可能なルートが組める。
■最近実現した土日祝だけできるバス技
西東京バス 五20系統の行き先である「つるつる温泉」は、その名の通り日帰り温泉施設の前に置かれた停留所になっている。
この停留所には、土日祝だけ西東京バスの「青26」系統が青梅駅から出張してくる。こちらは青梅方面とをショートカットする形で繋ぐ梅ヶ谷トンネルの開通を受けて、2024年10月にできた新しい路線だ。
1日4本と細めのダイヤながらも、青26系統を使えば武蔵五日市→青梅間がバスで繋がり、思い描いた願いを大体叶えてくれる。
最短乗り換えルートで書くと、武蔵五日市駅→【五20】→慶福寺→【青26】→青梅駅前の要領で、比較的きれいに繋がるタイミングを狙った場合の所要時間は乗り換え待ちを含めて1時間45分前後、運賃は合わせて790円だ。





