“カッコいい装備”が禁止に!? 空力重視の格納式ドアハンドルを規制へ 中国新基準と自動車デザインの今後

“カッコいい装備”が禁止に!? 空力重視の格納式ドアハンドルを規制へ 中国新基準と自動車デザインの今後

 最近のクルマの格納式ドアハンドルは、昭和のリトラクタブルライトのような未来感を象徴する装備。ところが中国では安全性を理由に格納式ドアハンドルを禁止するという。いまや自動車の一大市場となった中国のお達しとあれば無視できない!?

※本稿は2026年2月のものです
文:角田伸幸/写真:日産
初出:『ベストカー』2026年3月26日号

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格納式ドアハンドルに中国がもの申す!?

新型リーフも格納式だが、片側を押し込むとハンドルがせり出しドアが開けられる
新型リーフも格納式だが、片側を押し込むとハンドルがせり出しドアが開けられる

 ドアハンドルをドアパネルに埋め込み、必要な時だけせり出してくる格納式ドアハンドル。未来感たっぷりで実にカッコイイが、その立ち位置が揺らいでいる。中国が安全性を理由に、格納式ドアハンドルを禁止する新たな国家標準を定めたからだ。

 格納式はデザイン性や空力性能で注目を集めてきたいっぽう、電源喪失時に作動しない、位置がわかりにくい、緊急時に開けにくいといった問題が指摘されていた。海外ではドアが開かず、救助が遅れた痛ましい事例も報告されている。

 中国の新規制だが、すべてのドアに、わかりやすい機械式の内外ハンドル装備が求められる。新型車は2027年1月1日から、既存モデルも2029年1月1日までに適合させる必要があるが、大きな市場である中国の判断は多大な影響を及ぼしそうだ。

 ちなみに日産の新型リーフも格納式ドアハンドルだが、非常時には手動で引き出して開けることができ、衝撃を検知すると自動解錠する仕組みも備える。

 未来感か、安全最優先か。小さなドアハンドルが、クルマの近未来を問いかけているといえる。

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