2025年6月、ダイハツの軽スーパーハイトワゴン「ムーヴ」がフルモデルチェンジを実施し、歴代初のスライドドアを採用した。これにより、すでにスライドドアを標準装備していた姉妹車「ムーヴキャンバス」との差が縮まった。両車のボディサイズは同一で、室内空間もほぼ共通する。だが、スライドドアの仕様やデザインの個性、価格帯には明確な違いが残る。ファミリー層にとって最適な一台はどちらか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ダイハツ
【画像ギャラリー】スポーティなムーヴか!? オシャレなキャンバスか!? 内外装を写真で比較(27枚)画像ギャラリースライドドアの仕様差と実用性の比較
ムーヴとムーヴキャンバスの最大の違いは、スライドドアの電動化の仕様だ。ムーヴキャンバスは全グレードで両側パワースライドドアを標準装備しており、エントリーのXグレードからワンタッチでの開閉が可能だ。
対照的にムーヴは、X、Gグレードで左側のみ電動スライドドアとなり、右側は手動開閉となる(※オプションで右側電動化も可能)。両側電動を標準で得るには、最上級のRSグレードに上げる必要がある。
ムーヴキャンバスのXグレード価格は157万3000円(税込)からの設定だ。ムーヴのXグレードは149万500円(税込)となり、価格差は約7万3000円にとどまる。この差額に対してムーヴキャンバスは両側電動スライドドアを標準で備えており、コストパフォーマンスの面で優位に立つ。
ムーヴで右側スライドドアを電動化するメーカーオプションは約5万5000円だが、これを追加してもウェルカムオープン機能は非対応となり、ムーヴキャンバスのGグレード以上に標準装備される機能との差は埋まらない。
開口幅は両車とも595mmで、ムーヴキャンバスと同一の乗降性を確保している。後席のロングスライドシートや前後席のヒップポイント間隔1055mmも共通する。日常の使い勝手で大きな差が生じるわけではないが、荷物を抱えた状態での乗り降り頻度が高いユーザーにとって、両側電動の利便性は大きなポイントだ。
デザインの個性とターゲット層の違い
ムーヴとムーヴキャンバスは、同じプラットフォームを持ちながら全く異なるデザインアプローチを採る。ムーヴはスポーティな外観が特徴で、フロントグリルやヘッドライトのデザインに精悍さを追求している。
対照的にムーヴキャンバスは、ストライプスとセオリーの2つの世界観を持つ。ストライプスはポップで華やかな印象、セオリーは上質で落ち着いた雰囲気を演出し、従来の女性向けイメージに加えて男性も気軽に乗れるデザインとなった。
WLTCモード燃費は、ムーヴが22.6km/L(2WD・NA)、ムーヴキャンバスが22.9km/L(2WD・NA)となり、ムーヴキャンバスがわずかに上回る。車両重量はムーヴが860kg(X・2WD)、ムーヴキャンバスが870kg(X・2WD)で、ムーヴキャンバスの方が10kg重い。
だが、燃費効率ではムーヴキャンバスが逆転しており、エンジンのチューニングや駆動系の効率化に違いがあると考えられる。
グレード構成も異なる。ムーヴはL・X・G・RSの4グレードで、ビジネスユース向けのLグレードが最も安価だ。ムーヴキャンバスはX・G・Gターボの3グレードに、ストライプスとセオリーの2デザインを掛け合わせた全6グレードとなり、デザイン重視の選択肢が豊富だ。
ムーヴとムーヴキャンバスの選び分けは、実用性とデザインのどちらを優先するかで決まる。両側電動スライドドアを標準で求めるならムーヴキャンバスが有利だ。スポーティな走りやターボエンジンを重視するならムーヴのRSグレードが適する。
価格を抑えつつスライドドアの利便性を得たい場合、ムーヴのXグレードは150万円を切る価格で左側電動スライドドアを備え、コストパフォーマンスに優れた選択肢となる。
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