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☆旧車スーパーカブ☆信号待ちで聴こえる気になる「メカノイズ」部品交換でシャットアウト

配信元:WEBIKE
☆旧車スーパーカブ☆信号待ちで聴こえる気になる「メカノイズ」部品交換でシャットアウト


HONDA Trail CT110ハンターカブ 1981 セミレストア Vol.15


文/たぐちかつみ

時代の移り変わりとともに、今では絶大なる人気を得ているのが原付二種カテゴリーのモデルだろう。その中でも、CT125ハンターカブの人気は圧倒的で、街中で見掛ける機会が多いことに気が付かれている方もいるはず。同シリーズの歴史を紐解くなかで、ロングセラーモデルとして長年に渡って生産され続けてきたモデルにCT110「ヒャクトー」シリーズがある。唯一、国内でも販売された1981年型をベースに、レストア&カスタムで楽しんでいるのがこの企画でもある。見た目の仕上がり度は高まってきたが、実際に走り始めると、エンジンには様々な問題が……。

エンジン細部の不具合対策に、いよいよ取り掛かるが…… 



見た目は美しく化粧直ししている横型110ccエンジンだが、これまではバルブシートカットとピストンリングの交換のみを行った程度だった。ここでは、大きくエンジン分解せずに主要部品を交換しようと思う。

作業時には入手できたが「ゴソウダン」扱いが増えている



エンジンから聴こえるメカノイズには様々な原因があるが、吸排気バルブを押し込むロッカーアームもそのひとつだ。ホンダの初代横型エンジンはメンテナンス性が良く、車載状態でロッカーアームを取り外すことができる。



タペットアジャストスクリューは、バルブステムエンドを押し込むパーツで、実は、押し込むボルトの先端が偏摩耗によって、タペットクリアランスをしっかり調整できないケースもある。このエンジンの場合も、偏摩耗によってメカノイズが発生していた。



向かって左からオイルポンプを駆動するギヤアイドラーとシャフト、ラバー製カムチェーンアイドラー、カムチェーンテンショナー。後に登場したC65系エンジンと比べて細部の作りが如何にも初代横型エンジンと言える印象だ。新品部品を購入した。



新品ロッカーアームとタペットアジャストスクリュー、新品カムチェーンとカムスプロケット。年々「ゴソウダン」扱いになるパーツを見越して、カム駆動系パーツはすべて新品部品に交換した。その甲斐あって気になるメカノイズは無くなった。

車載状態でもカムチェーン周りの部品は交換可能 



専用特殊工具を利用してマグネットローターを取り外すと、カムチェーンやカムチェーンテンショナーユニットが丸見えになる初代横型CS90系エンジン。カムチェーン交換も外からできる整備性の良さが素晴らしい。2000年代まで生産されたエンジンだ。



ヘッドカバーを取り外し、ロッカーシャフトを引き抜くことでロッカーアームも取り外すことができる整備性の良さ。新品ロッカーアームとタペットアジャストスクリューを新品部品に交換した。こんな場面でもオイルスプレーは使い勝手が良い。



マニホールド一体でキャブレターを取り外し、フレームに縛り付けて作業進行した。カムシャフトを抜き取り、カムチェーンテンショナー周りを取り外すことで、カムチェーンがスルスルッと抜き取れる。C65/50/70系エンジンにも継承された整備性だ。



カムシャフトを復元してカムタイミングを合わせる際には、フライホイールを復元することで刻線やマークが見やすく作業性が圧倒的に良くなる。カムシャフトを抜いてもカムスプロケットとカムチェーンがエンジン側に残る構造となっている。

自作の「ロケータースリーブ」が良い仕事をしてくれる 



アルミ棒から削り出し製作したポイントハウジングセット用のロケータースリーブ。この手のロケーターが無いと、ポイントハウジングに組み込まれるオイルシールリップのバックアップスプリングが外れてしまう。このハウジング構造は今ひとつだ。



カムシャフトエンドにあるスパークアドバンサーシャフトとオイルシール受け部分の太さを同一にすることでオイルシールをスムーズに挿入できる。バックアップスプリングが外れることも無い。スプリングが外れるとポイント室内にオイルが漏れる。



カムシャフトエンドにロケーターをセットしてからポイントハウジングをセットする。カバー用固定スクリューを締め付けたら、ロケーターを抜き取ろう。この作業手順で進行することで、オイルシールのバックアップスプリングが外れてしまうことが無い。CS90系エンジンに共通した注意点だ。



大量の荷物を積載するキャンプツーリングに対応した極太スポークを組み込んだCT110トレール。CT90から110までのシリーズは、ハンターカブのペットネームが使われていない。様々な事情があって、その名前が使われなかったそうだ。

POINT
 

 

  • スーパーカブ×メンテの世界・乗りっぱなしでボロボロだったベース車両をここまで仕上げることができた。マフラープロテクター以外のクロームメッキ部品は、ツヤが引けて美しくなかったので、敢えてCT125のように半ツヤブラックのパウダーコーティングで仕上げてみた。残す作業は、エンジンのコンディションアップとなった。 

 

チョイ乗りツーリングからキャンプツーリングまで対応できる仕様に仕上げた1981年式のCT110。ベース車両を預かって来た当時と現在を比べると、まったく別車両のように見える美しさに仕上がっている。カスタムアイコンになるサドル型のシートは、形状こそCT110純正部品と同様だが、初代モンキーでお馴染み、Z50Mタイプの「チェック柄表皮」に張り替えたことで、バイクとして見た目の印象が様変わりしたような気がしている。いかがでしょうか?

車両仕上げの段階で、エンジンに関しては、シリンダーヘッドのシートカットと擦り合わせを行い、バルブステムシールも交換した。ピストンはそのまま利用したが、Φ52mmのSTDサイズ用ピストンリングのみ新品に交換した程度だった。ドロだらけだったクランクケースは灯油で洗浄しながらブラッシング。黒色シリンダーは焼き付けペイントで仕上げ、シリンダーヘッドはサンドブラスト+ガラスビーズショットを行い、アルミ地肌を輝かせてみた。クランクケースカバーは、シルバーの焼き付けペイントで仕上げてみた。

エンジン腰上のメンテナンスを終えて走り出すと、今度はクラッチ操作が思い通りに行かないことが発覚。ギヤチェンジをスムーズに行えないのだ。クラッチを分解するとフリクションディスクの摩耗が進んでいて、クラッチプレートは焼けによって反ってしまっている状況……。クラッチ関連の消耗部品やスプリング類を新品部品に交換したことで、満足なギヤチェンジが可能になった。

そんな矢先に気になり始めたのがエンジンからのメカノイズだった。タペット調整してもカチカチ音が収まらず、カムチェーンノイズも大きく感じられた。部品商でメーカー在庫の部品を調べると、同系列エンジンとして最終モデルのMD90が生産中止になってから20年近くが経過しており、エンジンパーツの中にも「ゴソウダン」扱いが増えてきたので、今回のノイズ修理を契機に、エンジン腰上の「交換できる部品はすべて交換する」ことになった。すでにメーカーで在庫ゼロの「ゴソウダン」部品もあったが、流通在庫を見つけて作業開始。カムチェーン、カムスプロケット、ロッカーアーム×2、タペットアジャストスクリュー×2、カムチェーンアイドルギヤ、カムチェーンアイドラー、カムチェーンテンショナーを新品部品に交換した。これでしばらくは安心して乗り続けることができると思う。メカノイズの原因は、カムチェーン周りとタペットアジャストスクリューの偏摩耗が原因だったようだ。静かになって、良かったです~!!

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/maintenance/525421/

☆旧車スーパーカブ☆信号待ちで聴こえる気になる「メカノイズ」部品交換でシャットアウト【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/525421/525424/

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