デリカD:5の最低地上高185mmは本当に武器なのか? 普通のミニバンと決定的に違う走破性の秘密

デリカD:5の最低地上高185mmは本当に武器なのか? 普通のミニバンと決定的に違う走破性の秘密

 三菱デリカD:5が発売19年目でも売れ続ける理由は、見た目の迫力だけではない。最低地上高185mmを確保したボディと4WD性能が、普通のミニバンでは入りにくい道への安心感を生んでいる。この組み合わせは、いったいどれだけ武器なのだろう?

文/写真:ベストカーWeb編集部

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発売19年目でなお過去最高! デリカD:5の最低地上高185mmが効く場面

登場19年目にして人気が衰えるどころか、いまだに好調な売れ行きを見せるデリカD:5は低地上高185mmを誇る
登場19年目にして人気が衰えるどころか、いまだに好調な売れ行きを見せるデリカD:5は低地上高185mmを誇る

 三菱デリカD:5は、2007年1月の発売から19年が経つ長寿モデルだ。それでも勢いは衰えていない。三菱自動車によれば、2025年度の国内販売台数は2万6379台となり、発売以降で過去最高を記録した。ミニバン市場には新しいモデルが多いなかで、デリカD:5がなお選ばれている理由。そのひとつが、普通のミニバンとは違う最低地上高だ。

 公式サイトの主要諸元では、デリカD:5の最低地上高は185mm。全長4800mm、全幅1815mm、全高1875mm、ホイールベース2850mmという堂々たるサイズに、全車4WDを組み合わせる。乗車定員は7名または8名。

横からのアングル。ミニバンであっても悪路を進めそうな安心感が醸し出ている
横からのアングル。ミニバンであっても悪路を進めそうな安心感が醸し出ている

 エンジンは2.267Lの4N14型コモンレール式DI-D インタークーラー付ターボチャージャーで、最高出力107kW[145PS]/3500rpm、最大トルク380N・m[38.7kgf・m]/2000rpm。使用燃料は軽油、トランスミッションは8速スポーツモードA/T、WLTCモード燃費は12.9km/Lだ。

 最低地上高185mmという数値が効くのは、日常から少し外れた場所だ。キャンプ場へ向かう砂利道、雨で荒れた駐車場、積雪路、段差の大きい山道の入口。こうした場面では、車体下部を擦りにくいことが安心につながる。ミニバンは背が高く荷物も人も積める一方、悪路に入ると下まわりやバンパーを気にしがちだ。デリカD:5はその心理的な壁を下げてくれる。

 もちろん、最低地上高が高ければどこでも走れるわけではない。ただし、多人数が乗れる3列シート車でありながら、185mmの余裕を持つ意味は大きい。街乗りだけでなく、週末のアウトドアや雪道の移動まで視野に入る。これこそ、普通のミニバンとデリカD:5の決定的な違いだ。

走破性は地上高だけではない! 角度と4WD制御でラフロードに強い

前後ともに障害物を越える際の角度が計算されているのも強み
前後ともに障害物を越える際の角度が計算されているのも強み

 デリカD:5の走破性を語るうえで、最低地上高185mmだけを見ても不十分だ。三菱自動車は、アウトドアでの機動力を確保するため、4WD性能とともにラフロードへ踏み込んだ際のボディ形状にもこだわってきたとしている。公式サイトでは、アプローチアングル21.0°、ランプブレークオーバーアングル16.5°、ディパーチャーアングル23.0°を公表している。

 この3つの角度は、悪路での扱いやすさに直結する。アプローチアングルは、前方の障害物を前輪が乗り越えられる角度。ランプブレークオーバーアングルは、乗り越えた障害物が車体下部に接触せず越えられる角度。

 ディパーチャーアングルは、リアバンパーなど後輪より後ろの車体が障害物に接触せず越えられる角度だ。つまり、最低地上高185mmと各アングルの組み合わせが、ラフロードでの安心感を支えている。

4輪それぞれの駆動力や制動力を独立で電子制御するS-AWCが、マイナーチェンジで搭載された
4輪それぞれの駆動力や制動力を独立で電子制御するS-AWCが、マイナーチェンジで搭載された

 さらに大きいのが、全車4WDという設定。デリカD:5は大幅改良で三菱独自の車両運動統合制御システム「S-AWC」を搭載した。電子制御4WD、AYC、ASC、ABSを統合制御し、前後輪の駆動力配分や左右輪のブレーキ力制御、横滑り抑制、タイヤロック防止を組み合わせる仕組みだ。悪路だけでなく、雨の高速道路や雪道でも安定感を高めてくれる。

デリカD:5の4つの走行モード
デリカD:5の4つの走行モード

 ドライブモードはECO、NORMAL、GRAVEL、SNOWの4種類。砂利道やぬかるみではGRAVEL、雪道や凍結路ではSNOWを選べる。最低地上高で障害物との接触リスクを下げ、4WD制御でタイヤの力を引き出す。この組み合わせこそデリカD:5の強みだ。

 デリカD:5の最低地上高185mmは、単なるスペック上の数字ではない。家族を乗せ、荷物を積み、知らない道へ入るときの安心材料だ。普通のミニバンが苦手とする路面にも踏み込める余裕。19年目でも売れ続ける理由は、そこにある。

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