冬タイヤ選びで「氷上性能は欲しいけど、減りや燃費も気になる」というユーザーは多いはず。日本ミシュランタイヤが発表した新型「MICHELIN X-ICE SNOW+」は、ウェット性能や耐摩耗性を大幅進化。SUVやEV対応も含め、“長く安心して使えるスタッドレス”として注目の存在だ。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】ミシュラン最新冬タイヤ登場! 静粛性と耐久性が進化(8枚)画像ギャラリー摩耗しても安心感が続く!! ミシュラン新世代スタッドレスの実力とは
日本ミシュランタイヤは2026年5月12日、新型スタッドレスタイヤ「MICHELIN X-ICE SNOW+」を発表した。発売は2026年8月1日から順次開始。サイズは16〜22インチまで全97サイズを展開し、価格はオープンとなる。
今回の注目点は、単なる“氷上性能強化”ではない。ミシュランが掲げるテーマは「最後まで続く性能」であり、新型X-ICE SNOW+はまさにその思想を体現したモデルといえる。
従来のスタッドレスタイヤは、氷雪路性能を優先するあまり、ドライ路面やウェット路面での不安定さ、あるいは摩耗による性能低下が課題だった。しかし新型は、氷雪性能を維持しながらウェットブレーキング性能を前モデル比約7.3%向上。さらに耐摩耗性能を約25%改善し、転がり抵抗も約5.6%低減している。
実際のテストでは、205/60R16サイズを装着したトヨタ ノアでウェット制動試験を実施。80km/hからの停止距離は従来モデルの44.0mに対し、新型は40.8mを記録した。冬場は雪道だけでなく、シャーベット路面や雨天高速道路を走る場面も多いだけに、この進化は見逃せないポイントだ。
EV時代のスタッドレスとしても注目
近年はEVやハイブリッド車の普及により、タイヤに求められる性能も変化している。特にEVは車重増加や静粛性への要求が高く、スタッドレスにも“総合力”が求められる。
そこで新型X-ICE SNOW+では、「フレックス-アイス3.0 トレッド コンパウンド テクノロジー」を採用。極低温でもしなやかさを維持しつつ、ドライ・ウェット性能や低燃費性能も高めた。
加えて、「PIANO acoustic tuning technology」により、サイズの異なるブロック配置でロードノイズを低減。静かなEVとの相性にも配慮されている。
また、ミシュラン独自の「Maxtouch Construction」は接地圧を均一化し、偏摩耗を抑制。長距離ユーザーやミニバンオーナーにはかなり魅力的な技術だろう。
さらに興味深いのは「Long Lasting tread design」である。スタッドレスは摩耗するとサイプ性能が落ちやすいが、新型ではフルデプスサイプとモノコンパウンドを採用。新品時から摩耗時までトレッド性能変化を抑え、“最後まで使える安心感”を追求している。
近年は物価高の影響もあり、「タイヤを長く使いたい」というニーズは強い。加えて、転がり抵抗低減による燃費改善やCO2削減効果も、これからの時代には重要な価値になる。
ミシュランは2050年までに100%持続可能なタイヤ製造を掲げており、新型X-ICE SNOW+にもその思想が色濃く反映されている。単なる冬タイヤではなく、“環境性能も含めた次世代スタッドレス”として、2026年冬シーズンの台風の目になりそうだ。










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