昭和38年以降、車両走行が禁じられてきた富士山の登山道をバイクが走る! 自治体や警察の特別許可を得た、バイクによる富士登山の実証走行プロジェクトが7月5日に実施される。企画・実行しているのは高校生を主体とする団体で、走行データの取得や新たなモビリティ体験、地域活性化などを目的としている。
五合目からスタートし、約1kmを走破予定
今回の富士登山プロジェクトは、静岡県伊豆市の高校生を主体とした地域サークル「原動機研究部」が企画したもの。具体的には富士山御殿場口・新五合目から大石茶屋までの約1kmをバイクで走行し、その際のデータを取得するというものだ。
ここは本来、ブルドーザーなどが通る資材運搬用のルートで、もちろん一般車両の立ち入りは禁止されている。そんなルートに特別に走行許可が下りたことと、それを主導したのが高校生が主体という点にまずは注目したい。
もともとは漫画・スーパーカブReiの主人公が作中で、富士山をハンターカブで登る決意をするシーンに感化された部員が「自分たちもやりたい!」と考えたのがきっかけだそう。ここまでなら良くある話だが、彼らは静岡県御殿場市や静岡県警に直談判し、資材運搬ルートの走行許可を取り付けてしまったのだから驚かされる。
高校生中心の「原動機研究部」が企画を担う
この原動機研究部は、7年ほど前に静岡県伊豆市の静岡県立伊豆総合高等学校の生徒が立ち上げられた部活動。その後、部活としては廃部になるも、他校の高校生やバイク/クルマ好きの社会人などが加わった地域サークルへと姿を変えて活動を続けており、現在は40〜50名ほどが活動している。
スーパーカブによるレース参戦などを行うほか、公園で使う電動キックボードの整備を担ったり、使わなくなった電気自動車を引き取り、修理して自治体に寄贈するといった地域振興も積極的に行なっているのが特徴。こうした活動を通じて自治体や警察と関係性を構築してきたことが、今回の富士山走行の特別許可にも繋がっているそうだ。
このプロジェクトでライダーを務めるのは約10名。原動機研究部の部員に加え、顧問を務める伊豆市の菊地豊市長や副顧問の漫画家・おりもとみなま氏、そして「スーパーカブRei」の作者であるさいとー栄氏などだ。さらに御殿場警察署の交通警ら隊なども参加予定で、官民一体のプロジェクトとなっている。
目的としては前述したように、火山砂利や傾斜路面におけるバイクの走破性能の検証で、走行時は車載カメラおよび外部からの撮影を行い、標高や路面のデータ取得も行う。車両はホンダCT125ハンターカブ/クロスカブ50やハスクバーナの60ccキッズバイクなどが手配されており、車種別の特性比較も行われる予定だ。
60年以上も一般車両の通行が禁止されてきたルートなだけに、今回の実証実験は大きな注目を集めるはず。バイクの魅力発信や御殿場・伊豆エリアへのライダー誘致にも有益だろう。実験日は7月5日で、朝8時にスタートし、15時に終了するスケジュールが組まれている。
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/bikenews/530118/
高校生がバイクで富士山を登る! 63年前から通行禁止の登山道を走る実証プロジェクトが始動【画像ギャラリー】
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