運転免許証に氏名・住所・生年月日といった基本情報が載っているのは誰もが知っているが、免許証にはもうひとつ、見落としがちな「暗号」が隠されている。それが中段下に記載された12桁の番号だ。この数字を正しく読み解くと、あなたの免許に関する様々な情報が浮かび上がってくる。
文:佐々木 亘/画像:Adobe Stock(メイン画像=mapo)
【画像ギャラリー】免許なくした回数バレてるってマジ!? 12桁番号の意味を写真で見る(6枚)画像ギャラリー免許証に載っている情報の全体像
運転免許証には、本人確認に使う基本情報以外にも、実に多くの情報が詰め込まれている。「眼鏡等」「普通車はAT車に限る」といった運転条件は、他人にはあまり知られたくない機微情報の代表例だ。
近年はICチップが埋め込まれ、本籍地の記載こそなくなったものの、交付年月日・免許の種類・優良ドライバー表示など、一枚から読み取れる情報量は相当なものになっている。
そして多くの人が意識していないのが、あの12桁の番号だ。ただの管理番号に見えて、実は各桁にそれぞれ異なる意味が込められている。
12桁を徹底解読
最初の2桁は、初めて免許を交付した公安委員会の都道府県番号だ。北海道が10、宮城が22、東京が30、千葉が44、大阪が62というように、日本列島の北から順に番号が割り振られている。最小は北海道の10、最大は沖縄の97。この2桁を見るだけで、その人がどの都道府県で免許を取得したかが一目でわかる仕組みだ。同じ番号同士で出身地の話に盛り上がれるかもしれない。
3番目と4番目の数字は、免許を取得した西暦の下2桁を示している。1995年取得なら「95」、2002年取得なら「02」となる。免許の先輩・後輩関係が数字から読み取れる、ちょっとした豆知識だ。
5番目から10番目は、各都道府県の公安委員会が独自に設定した管理番号で、意味は公表されていない。「ここの数字で学科試験の点数がわかる」という噂が一部で流れているが、これは完全なデマなので信じないようにしよう。
11番目はチェックデジットと呼ばれる検証用の数字で、番号の入力ミスを検知するために使われる技術的な桁だ。
そして、12番目の数字が示すのは、免許証の紛失・盗難による再交付の回数だ。一度も再交付を受けていなければ「0」で、再交付のたびに数字が1ずつ増えていく。なお、汚れや破損による再交付はカウントされない。あくまで紛失・盗難による再発行の回数だけが記録される。
ほとんどの人は0・1・2のいずれかに収まっているはずだ。この範囲であれば特に問題はない。しかしこの数字が大きくなると、意外な場面で支障をきたすことがある。
筆者はかつて銀行員だった時代に、この数字が「6」になっている免許証を実際に目にした。その持ち主は銀行の窓口へ新規口座の開設に訪れたのだが、他の事情も重なり、上席との相談の末に開設をお断りすることになった。
詐欺被害が後を絶たない現代、銀行をはじめとする金融機関は犯罪に悪用される口座の開設を防ぐため、審査体制を年々強化している。その対策の一環として、窓口担当者への教育に「免許証番号の最後の桁を確認せよ」という指導が含まれているケースがある。
再交付回数が異常に多い免許証の持ち主は、何らかのリスクがある人物である可能性を疑ってほしい、というのが金融機関側の考え方だ。何度も大切な公的証明書を紛失するという行為は、それ自体が管理能力や信頼性への疑問符につながりやすい。
再交付回数が3を超えると、窓口担当者の目には「かなり多い」と映る注意レベルに達する。すでに2回再交付を受けている人は、いわばリーチ状態だと認識しておいた方がいい。
【画像ギャラリー】免許なくした回数バレてるってマジ!? 12桁番号の意味を写真で見る(6枚)画像ギャラリー








コメント
コメントの使い方