燃費を良くするためには「ふんわりアクセル」が正解と思われがちだが、実は必ずしもそうではない。加速の仕方やアクセルオフのタイミング、ハイブリッド車ならではのエンジン停止を意識した操作など、少しの工夫で燃費は変わってくる。今回はガソリン車とハイブリッド車、それぞれで実践したい省燃費運転のポイントを分かりやすく解説する。
※本稿は2026年5月のものです
文:国沢光宏/写真:ベストカー編集部、AdobeStock
初出:『ベストカー』2026年6月10日号
素早く加速後に一定速か? アクセル開度少なめでゆったり加速か?
アメリカのイラン攻撃による原油不足を受け、ここにきて頭痛のタネである「ふんわりアクセル」を推奨する雰囲気になってきた。結論から書くと、完全なる自己中心的かつ誤った認識です。
まず燃費。エンジン車であってもハイブリッド車であっても、巡航時が最も効率いい。その速度域まで効率よく加速すればいいということになる。
ゆっくり加速しようとすれば低いギアを長く使うことになるし、エンジンの熱効率だって低い。むしろ巡航速度まで普通に加速し、そこからアクセル一定で走ることが好ましい。
加えて一般道をふんわりアクセルで加速したら、信号1回で通過できるクルマの台数が減る。当然ながら渋滞を引き起こしやすくなる。
右折矢印のある交差点でふんわりアクセルをしようものなら確実に通過台数が減り、交通全体の燃費が悪化します。どうしてもふんわりアクセルしたいのなら、後続車のいないガラガラの道でどうぞ。
繰り返すけれど、ふんわり踏んだとしても燃費はよくならないです。ただアクセルを深く踏み込んで加速したら燃費は確実に悪くなる。無理しない程度というのがベターです。
アクセルオフは燃費に効く?
ハイブリッド車で燃費を稼ぐには、なるべくエンジンを止めるようにしたい。
例えば、加速して巡航状態になる際、普通にアクセル踏んでいるとエンジンが掛かったままになることもある。巡航状態になったら一度あえてアクセル戻せばエンジンが止まる。
同じくエンジンが掛かっている時に少しアクセル戻すことでエンジンが止まるケースって案外多かったりする。私はそういった乗り方がクセになっており、ハイブリッド車に乗ったら、エンジンに負荷が掛かっていない状況だと積極的にアクセルオフを繰り返す。
この乗り方、普通のエンジン車でも、アクセルを戻すことでシフトアップしたりCVTのギアレシオが高いほうになったりするので有効。電気自動車についてはまったく意味なしです。
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ハイブリッド車の大半はDレンジでブレーキ離すとモーターのパワーだけでクリープする。これを積極的に使ったらどうか? 結論から書くと「意味なし」。
すべてのフルハイブリッド車はクリーピングで走り出す。そして、そのまんまだと加速しない。いつかはアクセル踏むことになる。
アクセル踏むタイミングは交通の流れで決めればいいと思う。私らエコランやる時も、そこはあまり気にしておらず。普通に加速し、エンジン掛かるまでの時間をなるべく長く取り、エンジン掛かったらアクセル踏んでモーターアシスト分を積極的に使ったほうが燃費にはいい。
普通のエンジン車であっても「ふんわりアクセル」など意味なし。むしろ回転数が低いとエンジンの熱効率が悪いのだった。ハイブリッドは流れを乱さない加速でOKです。
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