高齢になったら考えなければならない免許返納だが、早いうちから運動機能や反射神経を維持するための訓練を重ねていれば、免許返納の先送りもできるかも。ここでは松田秀士氏に、運転への不安を改善するとっておきの手段をうかがった。
※本稿は2026年5月のものです
文:松田秀士/写真:ベストカー編集部、AdobeStock(トップ画像=naka@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2026年6月26日号
撮影で乗らなきゃならないけどスポーツクーペの乗り降りがしんどい
加齢とともに体幹筋の低下が進んでいるのです。体幹筋、つまりクルマでいうプラットフォームのようなもの。プラットフォームの剛性が甘いと、サスペンションにあたる手足の動きもギクシャクしてしまいます。
体幹筋を鍛えるのにベストなエクササイズはプランク(フロントブリッジ)です。うつ伏せに寝て、両肘と両爪先で一直線にした身体を支えます。そしてこの状態を維持します。最初は1分間、慣れたら時間を延ばしていきます。他にサイドブリッジも効果的です。
このような体幹筋のトレーニングをサポートするにもサプリは有効です。
お薦めするのはBCAA(分岐鎖アミノ酸)。BCAAは9種類ある必須アミノ酸の中のバリン、ロイシン、イソロイシンという3種類のアミノ酸を配合したものです。筋力向上に効果的です。
必須アミノ酸は自分自身の身体の中で作ることができず、食品から摂取するしかないので、サプリはとても有効です。
交差点を曲がった直後にまた青矢印信号。自分の行きたい方向か瞬時に判断できない
加齢はさまざまな意識や判断能力を低下させるものです。加齢とともに1週間が、1カ月が、そして1年が過ぎるのを早く感じるようになった、と思いませんか?
これは1秒を短く感じるようになっているからなのです。レーサーを含め、すべてのスポーツ選手のパフォーマンス低下はこの1秒が短くなるからだと私は考えています。若者はこの1秒が長く、その1秒にさまざまなことを考え行動することができるのです。
だから、この交差点の問題は、単純にクルマのスピードを落とせばよいのです。
実はサプリもあります。クレアチンです。クレアチンはATP(アデノシン三リン酸。筋肉を動かすガソリンのようなもの)の活動を補助します。最近の研究で脳活にATPが作用していることがわかっています。
反応の低下をしみじみ感じる……明らかにブレーキを踏むタイミングが遅れる
加齢に伴ってスポーツをする機会も減り、日々の生活のなかで刺激が減り、反射神経も低下します。
運動の機会がなくても、簡単に反射神経を鍛えるトレーニング法があります。スマホゲームです。
なるべく30秒とか1分で1ゲームを終了させる、時間制限モノを選びましょう。私のお薦めはDisney ツムツムです。私、やらない日はありません。手軽にできて反射神経トレーニングには最適です。
ただし楽しいのでやり過ぎには注意。眼精疲労と肩こりを起こしますので、適度に楽しみましょう。
そしてここでもサプリが有効です。神経系に有効なのがビタミンB12。目、肩、腰にもいいサプリです。
B12はビタミンCと同じく水溶性なので、摂り過ぎても尿として排出されるため安全です。
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