ミニバンに走りを求めるなんて邪道? いやいや、家族を乗せるクルマだからこそ、運転する人の気持ちよさも大事だ。2025年12月改良後のセレナには、オーテック スポーツスペックを設定。普通のオーテックより何が違うのか。走り好きパパ目線でチェックしてみたい。
文:ベストカーWeb編集部/写真:オーテック、日産、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】セレナ本体のマイチェンに合わせて若干フロントも変わってるぞ! セレナ オーテック スポーツスペックを新旧比較!(12枚)画像ギャラリー普通のオーテックに18万7000円上乗せで走りを磨く
セレナ オーテック スポーツスペックは、e-POWER 2WDのみの設定だ。価格は443万7400円。普通のe-POWER オーテックは425万400円なので、差額は18万7000円となる。ミニバンとしては決して安くないが、この差額で得られる中身はなかなか濃い。
普通のオーテックは、専用エクステリアや上質なインテリアで、セレナにプレミアム感を加えた仕様だ。いっぽうスポーツスペックは、そこに走りの専用チューニングを加えたモデル。見た目だけのスポーティ仕様ではなく、足まわりやボディ、ステアリング、タイヤまで手が入るのが最大の違いだ。
具体的には、専用サスペンション、専用ボディ補剛、パフォーマンスダンパー、専用チューニングコンピューター、専用車速感応式電動パワーステアリングを採用する。さらにタイヤは215/55ZR17サイズのミシュラン パイロットスポーツ5。ミニバンでこのタイヤ名が出てくるだけで、ちょっとニヤリとしてしまう。
つまり、スポーツスペックは「オーテックの見た目が好き」だけではなく、「運転も楽しみたい」人に向けた仕様だ。休日に家族を乗せて高速道路へ出る。ワインディングで少し気持ちよく走る。そんな場面で、普通のセレナとは違う手応えを味わわせてくれるはずだ。
ミニバンでも運転が楽しい! その価値に払えるか
セレナの主役は、やはり広い室内と家族の快適性だ。3列シート、スライドドア、e-POWERならではのなめらかな走り。そこにスポーツスペックは、ドライバーの満足度を上乗せする。家族ミニバンなのに、運転席に座る人が少しワクワクできる。この価値は案外大きい。
専用チューニングコンピューターも見逃せない。STANDARDモードでは日常で扱いやすい余裕ある加速、SPORTモードでは素早い加速を狙った味付けとなる。ミニバンだからゆったり走るだけ、という時代ではない。重心の高さを感じさせにくく、狙ったラインを気持ちよく走れるなら、ロングドライブの疲れも変わってくる。
もちろん、コスパだけで見れば普通のe-POWER オーテックで十分という人も多い。見た目の上質感、セレナの実用性、e-POWERの静かさを楽しむなら、標準のオーテックでも満足度は高い。だが、そこに18万7000円を足して走りの専用装備まで手に入ると考えると、スポーツスペックの誘惑はかなり強い。
結論として、セレナ オーテック スポーツスペックは全員向けの本命ではない。だが、家族のためにミニバンを選びつつ、自分の運転欲もあきらめたくない人にはかなり刺さる。走り好きパパにとって、これはただの上級グレードではなく、セレナ選びの隠れた本命だ。
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