2026年7月のマイナーチェンジで、フィットのパワートレーン構成が整理された。ガソリン車が残ったのはXとZだけで、RSとクロスターはe:HEV専用に。従来は両タイプにもガソリン車があっただけに、選択肢が減った格好だ。ホンダはなぜこうした構成に変えたのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、ホンダ
【画像ギャラリー】改良されたフィットファミリーの内装がコレ!(13枚)画像ギャラリーガソリンは手頃なXとZに集約された
改良前のフィットには、221万8700円のガソリンRSと、236万3900円からのガソリンクロスターが用意されていた。スポーティーな見た目やSUV風のスタイルを、e:HEVより安く楽しめる選択肢だった。
しかし2026年型では、RSとクロスターをe:HEV専用化。ガソリン車は180万6200円からのXと、214万5000円からのZに集約された。安さを重視する人はX、装備とのバランスを求める人はZという、分かりやすい構成だ。
ホンダは専用化の理由を明言していないが、背景にはグレード整理があると考えられる。従来は6タイプにガソリンとe:HEV、FFと4WDが複雑に組み合わされていた。2026年型ではタイプを4つに減らし、パワートレーンの種類も限定。生産や在庫を効率化しつつ、購入時の分かりやすさを高めたと見るのが自然だ。
RSとクロスターの個性にはe:HEVが似合う!?
RSは走りを楽しむタイプだ。e:HEVの走行用モーターは最高出力123ps、最大トルク253Nmを発生し、アクセルを踏んだ瞬間から力強く加速する。専用サスペンションや専用タイヤに加え、スポーツ、ノーマル、エコンの3つのドライブモード、4段階の減速セレクターも備える。
つまり現在のRSは、外観だけをスポーティーにしたタイプではない。モーター駆動を中心とするe:HEVと専用シャシーを組み合わせ、走りの違いを明確にしたモデルだ。ガソリン車を残すより、e:HEVに絞ったほうがRSのキャラクターを打ち出しやすい。
クロスターも、遠出やアウトドアを楽しむ性格を考えれば、滑らかで燃費のいいe:HEVとの相性はいい。4WDも用意され、前席シートヒーターやステアリングヒーターを標準装備。長距離移動から雪道まで対応する上級アクティブモデルに位置づけられた。
ただし、e:HEV RSは289万9600円、e:HEV クロスターは273万5700円から。ガソリン仕様が消えたことで、見た目だけを手頃に楽しみたい人には選びにくくなった。
今回の変更は、ガソリン車を単純に縮小したというより、価格重視のXとZ、電動感と個性を楽しむRSとクロスターに役割を分けたもの。選択肢は減ったが、フィットのe:HEVを主役に据える狙いは鮮明になった。
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