クルマの世界も「昔の常識は今の非常識」となっており、オールドファンにはツラいところ。しかし昔の常識が役立つこともある!? ここでは、カーライフに関する新たな常識や、今も有効な伝統的常識を高根英幸氏に教えていただいた。
※本稿は2026年8月のものです
文:高根英幸/写真:ベストカー編集部、AdobeStock ほか(トップ画像=Ryolemon@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2026年9月26日号
ガソリン満タンと半分給油、燃費はどちらがいい?
満タンにすると車体が重くなりそうだが……どうなの?
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厳密にいえば燃費は軽いほうがいいので、半分給油のほうがいいが、その差はごくわずか。給油の手間を考えたら、メリットとは言い難い。
むしろギリギリまで使って半分給油ではタンク内に組み込まれた燃料ポンプの寿命が縮まる可能性もあるから、あまり燃料が少ない状態で走行しないほうがいい。
ガソリン代を抑えたいなら、給油量ではなく、ガソリン単価の値上がり情報や、単価の安いスタンド検索、アプリクーポンなどを活用したほうが効果的ではないだろうか。
新車の慣らし運転は必要なのか?
粘度の低いオイルが主流の今もしたほうがいい?
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最近の日本車は、エンジン部品の精度や足回りの剛性などが向上しているので、「絶対に必要」ではないが、やったほうがいい。
ただし、慣らし運転をしたからといって、その後はオイル交換や暖気走行を怠ったり、チョイ乗りばかりといった乗り方をするなら、慣らしをする意味はない。
長く本来の調子を維持したいなら、慣らし運転をして、その後も始動直後は暖気走行をして、半年に1度はオイル交換だ。
タイヤは絶対「4本同時に交換」しなければダメなのか?
パンクをした1本だけの交換で済ませたい……。
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「パンクしたから新品に交換」という場合、パンクしたタイヤ1本だけ交換でいいのでは、と思いがちだが、実際には摩耗や劣化がほかのタイヤと違いすぎると危険。特に雨の日は、タイヤグリップが違いすぎるとスリップを誘発させやすい。
新品に交換して1年以内、走行距離も5000kmくらいなら1本だけ交換も許容範囲か。4本同時が基本ではあるが、FFならローテしながら減りを調整し、前後で2本ずつ交換もアリだ。
「走行距離の短い中古車は注意」というのは本当か?
長期間乗らないとクルマは傷むものなのか?
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クルマに限らず、機械はなるべくマメに動かしているほうが調子がいい。
オイルをエンジンや変速機に行き渡らせて、潤滑を途切れないようにしてやることで摩耗を防げる。ゴム類の劣化も定期的な走行による運動&温度上昇で防げるというもの。
エンジンを長期間始動させないと、バッテリーも待機電流と自然放電で電圧が低下して、内部劣化が進む。さらに放っておけばアルミ製部品に腐食が発生したり、塗装も傷みやすくなるのだ。
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