新型パジェロの最低地上高は230mm。これだけでも本格クロカンらしい数字だが、悪路で重要なのは地面から腹下までの高さだけではない。三菱が公表した「30.4度」「22.6度」「25.8度」という3つの角度にも注目だ。ランクル300と比べてもかなり本気の数字なのである。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、三菱
【画像ギャラリー】やっぱ下からでしょ!! 下回りチラ見えな新型パジェロのローアングルショット集を大放出!(13枚)画像ギャラリー前30.4度、中央22.6度、後ろ25.8度!
新型パジェロは全長4920mm、全幅1925mm、ホイールベース2870mmという堂々たるボディながら、20インチタイヤ装着車で最低地上高230mmを確保。さらにアプローチアングル30.4度、ランプブレークオーバーアングル22.6度、デパーチャーアングル25.8度という悪路向けのディメンションを実現している。
まずアプローチアングルとは、前輪の接地点からフロントバンパー下端へ引いた線と地面が作る角度。簡単にいえば「どれだけ急な段差や坂へ、鼻先をぶつけず進入できるか」を示す数字で、大きいほど有利だ。
新型パジェロはこれが30.4度。急な上り坂へ入った瞬間や、大きな段差へ前輪を乗せる場面でもフロント下部を地面へヒットさせにくい。
反対に坂を下り切る時などに効くのがデパーチャーアングル。後輪の接地点からリア下端へ引いた線の角度で、新型パジェロは25.8度。急坂から平坦路へ移る際にも、リアを地面へ擦りにくい。
ランクル300と比べても本格派だった!
では、この数字はライバルと比べてどうなのか。
本格クロカンの代表格、ランドクルーザー300はアプローチアングル32度、デパーチャーアングル26度、ランプブレークオーバーアングル25度。なおZXはフロントバンパー形状などの関係でアプローチアングルが24度となる。
並べてみると、新型パジェロの30.4度/25.8度/22.6度はなかなか立派だ。
特にアプローチはランクル300の32度に1.6度差、デパーチャーに至っては26度に対して25.8度とほぼ互角。少なくとも前後端を地面へ当てにくいという点では、世界屈指の本格クロカンであるランクル300にかなり近い数値を持っている。
一方、差が大きいのがランプブレークオーバーアングルだ。
これは前後輪の間にある山形の障害を乗り越える際、ボディ中央部が頂点へ接触せずに通過できる限界を示すもの。いわば「腹を擦らず山を越えられる角度」で、新型パジェロは22.6度、ランクル300は25度となる。
それでも、新型パジェロは3列シートを備える大型SUVでありながら、最低地上高230mmを確保。高剛性ラダーフレームに、フロント・ダブルウィッシュボーン、リア・5リンク式リジッドというストローク量の大きな足まわりも組み合わせる。
最低地上高だけを見て「さすがパジェロ」と納得するのはまだ早い。前から入る30.4度、腹を守る22.6度、後ろから抜ける25.8度。ランクル300と比べても遜色のない「3つの角度」こそ、新型パジェロが見た目だけではない本格クロカンである証拠なのだ。
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