1987年のデビュー当時、その極限まで低くワイドに構えたワイド&ローの美しいスタイリングで世間を驚かせた4代目シビック。通称“グランドシビック”と呼ばれたこのモデルは、洗練されたデザインだけでなく、前後ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用した本格的な走りで一時代を築いた名車です。モータースポーツの「全日本ツーリングカー選手権」でも圧巻の強さを誇りました。今回は、日本のホットハッチ史に燦然と輝くEF型シビックの魅力を、貴重な写真とともに振り返ります。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、ホンダ
4代目シビックの外装
4代目シビックの開発コンセプトは「ヒューマンフィッティングテクノロジー」。人間工学を超えた感性工学を軸にして性能を磨き上げていった。
サイドは空力性能を考えられたプロポーションになっており、人の気持ちや感性に心地よく応えられる見た目に仕上がっている。
フラッシュ&ブレンディフォルムを採用することで、優しさと未来感を表現。さらに三次元曲面テールゲートウインドウはリアビューの美しさと優れた視界の実現に貢献。
フロントには大型一体エアロバンパーを採用し、さらに軽く耐衝撃性に優れたH.P.BLENDという素材を採用することで、ボディ下面に潜り込む気流を少なくし揚力を低減。
派生モデルのシャトルはフリースタイル・ステーションという未来感だけでなく、爽快さと開放感あふれる見た目を実現。
3次元曲面ベントガラスリアクォーターウインドウは大きく内側に湾曲した三次元曲面ガラスを採用。そしてフロント側ピラーとの境には、エアアウトレットを装備し、高いエア排出効果を付与。
4代目シビックの内装
人とクルマが向かい合うのはインテリアという考え方から車内のあり方を徹底的に見直して、心からリラックスできる空間を実現。
ドライバーを大きく包み込むようなラップラウンド・インストルメントパネルを採用することで、包まれ感を感じることができるものに。またスイッチの感触もこだわることで、操作性も向上させている。
電子制御(PGM)ロックアップ機構付4速オートマチックはロックアップ機構がついていることで動力の伝達ロスを減らし、マニュアル車のようなダイレクト感を実現しながら、優れた燃費性能も獲得。
フロントシートは快適な移動ができるよう大型なものになっており、運転席には体格に合わせてシートの高さを調節できるリフト機構とシートバック中央部の張り方を無段階に調節できるランバーサポートを装備。
またフロントシートはフルフラットにすることができるようになっているため、運転で疲れた際に体を横にして休むことができる。
立体的なシート形状を採用するグレードも。
セダンタイプはホイールベースを延長し、さらにワイドトレッド化することで室内スペースを拡大。また低フロア化することでヘッドクリアランスも拡大。
高出力、低燃費、軽量、コンパクト、耐久性、そしてメンテナンス性までもきわめて高次元のレベルで融合したエンジンになっている。1.3L 16バルブキャブ、1.5L 16バルブキャブ、1.5L 16バルブデュアルキャブ、1.6L 16 バルブPGM-FI、1.6L DOHC 16バルブPGM-FIの全5種類のエンジンを用意していた。
常用4輪駆動として卓越したフレキシビリティをもつ、先進のビスカス・カップリング搭載したリアルタイム4WD。また新開発の4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンションとともに搭載したことで卓越した走行性能を確保。
ビスカスカップリング機構はシンプルでコンパクトかつボタンやレバーなどの操作系が不要なものになっている。また内部にシリコンオイルを封入することフロント側とリア側の回転差に応じ、前・後輪の駆動力の配分量をバリアブルに変化させる伝達装置として機能している。
















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