いまや軽自動車の売れ筋といえば、背が高くてスライドドアを備えたスーパーハイトワゴン。でも「そこまで広くなくていい」「軽でも普通のクルマらしいスタイルが欲しい」という人もいるはず。そんな“脱スーパーハイト派”に改めて注目してほしいのがホンダ N-ONEだ。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、ホンダ
【画像ギャラリー】こんなトコまでオマージュしてたのか! N360のシフト位置とほぼ一緒なN-ONE RSがコレ!(6枚)画像ギャラリーN-BOXより全高が245mmも低い!!
軽自動車で売れるためには、室内をできるだけ広くする。そんな常識がすっかり定着した。
実際、ホンダの軽自動車販売を支えるN-BOXは全高1790mm(FF)。対するN-ONEは1545mmで、その差は実に245mmもある。4WD同士でもN-BOXが1815mm、N-ONEが1570mmだから、やはり245mm差だ。
数字だけを見れば、当然ながらN-BOXのほうが室内空間では有利。後席への乗り降りに便利なスライドドアもないし、自転車を積み込むような使い方ならN-BOXに軍配が上がる。
でも、この「低さ」こそN-ONEの魅力でもある。
ボディを横から眺めればよくわかるが、N-ONEはタイヤに対してボディが上へ伸びすぎていない。丸目のヘッドライト、立ち気味のフロントマスク、シンプルな箱型ボディという初代N360にも通じるモチーフが、背の低いプロポーションとうまくまとまっている。
つまりN-ONEは、室内高を稼ぐためにスタイルを決めた軽ではない。まず「一台のクルマとしてカッコよく見えること」を大事にした軽なのだ。
立体駐車場を利用しやすいという実用的なメリットもあるが、それ以上に、この背の低さによって漂う“普通の乗用車感”こそ重要だと思う。
「広いほど偉い」から降りるとN-ONEが見えてくる
もちろんN-ONEだって、実用性を捨てた趣味車ではない。4ドアで4人乗り。後席も備えるし、日常の買い物や通勤なら荷室だって十分使える。それでいて、前席は左右独立したセパレートシートだ。Honda自身もN-ONEを「デザイン性と走る楽しさを兼ね備えた個性派」と位置づけている。
そして象徴的なのがRSの存在だ。
ターボエンジンに6速MTを組み合わせたRSが現在もラインナップされ、価格は227万8100円。便利さ一本槍の軽なら、わざわざこんなグレードを用意する必要はない。
スーパーハイトワゴンの広さやスライドドアは確かに便利だ。小さな子どもがいる家庭なら、その便利さを手放せない人も多いだろう。
しかし、子育てが一段落した夫婦や、通勤を中心に1~2人で乗る人ならどうだろう。頭上にあと20cm以上の空間が本当に必要なのか。大きなスライドドアを毎日使うのか。そこを考え直すと、N-ONEが急に魅力的に見えてくる。
軽自動車だからといって、広さを最大化する必要はない。
小さくて、背が低くて、見た目がいい。そして運転して楽しい。そんな昔ながらの「小さな乗用車」の価値を、いまも真正面から守っているのがN-ONEなのだ。
軽=スーパーハイトという現在の定番にちょっと違和感を覚えるなら、その感覚こそN-ONEを選ぶ立派な理由なのである!
【画像ギャラリー】こんなトコまでオマージュしてたのか! N360のシフト位置とほぼ一緒なN-ONE RSがコレ!(6枚)画像ギャラリー










コメント
コメントの使い方