軽自動車の新車価格が150万円を超えることも珍しくない今、わずか50万円以下で手に入る本格スポーツモデルがある。2005年に登場したZC31S型スズキ スイフトスポーツだ。1.6L自然吸気エンジンに5速MT、専用チューニングの足まわりを備えたホットハッチが、今や軽自動車より安く買える!? そんな格安スポーツカーの魅力を考えてみよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ
【画像ギャラリー】内装もいいんです!! ここに時計設置するなんてオシャレすぎる(12枚)画像ギャラリー軽自動車の半額以下!? 125psの本格スポーツがこの価格
最近の軽自動車はけっこう高い。例えばスズキのベーシックモデルであるアルトでさえ、新車価格は114万2900円から。人気のスーパーハイトワゴンなら200万円を超えるグレードも珍しくない。
そんな時代に注目したいのが、中古のZC31S型スイフトスポーツだ。2005年から2010年にかけて販売されたモデルで、現在の中古車相場はおよそ40万円前後。車両価格20万~30万円台の物件もあり、支払総額50万円以下という条件でも探すことができる。
もちろん、新車と15年以上前の中古車を単純に比較するのはフェアではない。しかし、限られた予算で「走って楽しいクルマ」を手に入れるという観点では、これほど魅力的な選択肢も少ない。
ZC31S型の心臓部は、1.6L直列4気筒DOHCのM16A型エンジン。最高出力125psを6800rpmで発揮する高回転型で、鍛造ピストンや専用吸気系、水冷式オイルクーラーなどを採用した本格派だ。
注目したいのは、ターボに頼らず自然吸気エンジンを回して走る楽しさ。低回転から猛烈な加速を見せるわけではないが、アクセルを踏み込み、5速MTを駆使してパワーを引き出す。そんな昔ながらのスポーツドライビングが味わえる。
しかも全長3765mm、全幅1690mmのコンパクトな5ナンバーボディ。狭いワインディングでも軽快に走れ、街中での取り回しもいい。豪快なパワーより、クルマを自在に操る楽しさを味わいたい人にはピッタリなのである。
安く買って走りを楽しむ!! ただし維持費は軽自動車とは違う
ZC31S型のもうひとつの魅力は、日常生活にも十分対応できることだ。
スポーツカーといえば2ドアクーペを思い浮かべがちだが、スイフトスポーツは5ドアハッチバック。大人4人が乗れ、荷室も備えている。通勤や買い物をこなし、休日にはワインディングへ。1台で二役を楽しめるのがうれしい。
また、現在の中古車市場には社外マフラーや車高調、スポーツシートなどを装着した物件も見つかる。好みに合った仕様を探すのも楽しそうだ。ただし、改造車は取り付け状態や車検適合性、過去の使われ方を慎重に確認したい。
一方、軽自動車と比べれば維持費は高い。排気量1.6Lなので自動車税は軽自動車より高く、燃料もハイオク指定。タイヤ代や任意保険料なども考慮する必要がある。
さらに、生産終了からすでに16年ほど。クラッチや足まわり、冷却系などの経年劣化には注意が必要だ。格安物件を買っても、購入後に大きな整備費用が発生する可能性はある。
だからこそ、予算50万円をすべて車両購入に使うのではなく、購入後の整備費も確保しておきたい。安さだけで飛びつかず、整備履歴がしっかりした個体を選ぶことが重要だ。
新しい軽自動車には燃費や安全装備、維持費という大きなメリットがある。そこは素直に認めたい。しかし、毎日の移動を単なる用事ではなく、楽しい時間に変えてくれるという点では、ZC31S型スイフトスポーツにも負けない魅力がある。
数十万円で手に入る、エンジンを回して楽しむ5速MTのホットハッチ。クルマ好きにとっては、最新の軽自動車以上に魅力的なお買い物かもしれない!
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