自分のクルマでは、枝による擦り傷や泥汚れが気になって、険しい林道に踏み込むのをためらってしまうもの。そんなクルマ好きの本音に応える体験型サービス「Laugh & Rough(ラフ&ラフ)」が、兵庫県西脇市でグランドオープンした。スズキ・ジムニーで山道を走り、謎解きまで楽しめる新しい冒険の魅力に迫る。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】ジムニーで山道を冒険! 傷や泥汚れも追加料金なしのレンタカーが登場(6枚)画像ギャラリー「傷つけていい、レンタカー」ジムニーで挑む山道アドベンチャー
クルマ好きなら、一度は自分の愛車で未舗装の山道を走ってみたいと思ったことがあるだろう。だが、ボディに枝が擦れたり、泥が跳ねたりすることを考えると、なかなか思い切れない。愛車を大切にしている人ほど、その一歩を踏み出しにくいものだ。
そんな悩みにユニークな答えを出したのが、株式会社まんてんが運営する「Laugh & Rough(ラフ&ラフ)」である。2026年10月5日、兵庫県西脇市中畑町にグランドオープンした同サービスは、レンタルしたスズキ・ジムニーで山道を走り、地域に伝わる物語を題材にした謎解きも楽しめる体験型アクティビティだ。
最大の特徴は、コース内で自然につく小枝や草による擦り傷、泥汚れ、軽微な飛び石について、追加料金を請求しないこと。自分のクルマなら引き返してしまいそうな場面でも、冒険そのものを楽しめるようにしたのだ。
舞台となるのは、代表の祖父が約50年前に始めた牧場の跡地。牧場をやめてから約30年、荒れたままになっていた土地と山道を、9カ月かけて約6kmの冒険コースへと整備した。人口約300人で、町内の小学校の閉校も決まっている中畑町に、人が訪れる新たな目的をつくろうという取り組みでもある。
ジムニーで走るだけじゃない! 謎解きと自然遊びも満喫
体験の中心となるのは、ジムニーで走る山道だ。タイヤが泥を捉え、車体が傾き、枝が窓のすぐそばで音を立てる。舗装路ではなかなか味わえないクルマの動きを体感できるのが魅力である。車種はスズキ・ジムニーで、AT車とMT車を選択できる。
さらに、単なるオフロード走行で終わらないのも面白いところ。西光寺山に伝わる「金の鶏」の言い伝えをもとにした謎解きミッションが用意されている。専用スマホに表示されるヒントを頼りに、道中の風景や手がかりを探しながら進んでいく仕組みだ。クリアすると、その日に走ったコースが宝の地図として残る。
山中では携帯電話の電波が届かない場所もあるが、専用スマホは圏外でも本部への連絡に対応する。道案内やSOS機能も備えており、遊びの仕掛けだけでなく、通信環境への配慮も盛り込まれている。
コースの近くには沢もあり、天候や水量などの条件が整えば、自然のなかで遊んだり、景色を楽しみながら弁当を広げたりすることもできる。また、車内外のカメラで撮影した映像から、参加者の叫び声が印象的な場面を集めた「叫び声ベストムービー」も受け取れる。走行中のリアクションまで思い出に残せるというわけだ。
料金は、謎解きと走行をセットにした「謎解きアドベンチャー」が1万5400円。ガソリン代込みで、走ったコースの宝の地図も付く。一方、走行そのものを楽しみたい人向けのレンタルプランは、4時間1万6500円、8時間1万9800円、24時間2万7500円で、こちらはガソリン満タン返しとなる。いずれも税込で、時間超過は1時間ごとに3300円だ。
ただし、「傷つけていい」は、どんな損傷でも無料という意味ではない。大きな凹みや破損、事故による損傷は利用者負担となる。任意の車両補償CDWは1日5500円で、加入すると負担が軽減される仕組みだ。利用前には公式サイトの車両修理料金表を確認しておきたい。
1台につき定員は運転者を含めて4名、1グループ最大4台まで利用できる。チャイルドシートとジュニアシートは人数分無料だが、3歳以下の子どもは謎解きアドベンチャーに参加できない点にも注意したい。
愛車を傷つけずにオフロード走行を体験したい人はもちろん、家族や友人と普段とは違う休日を過ごしたい人にも興味深いサービスといえるだろう。
注目したいのは、荒れた山道や使われなくなった牧場跡を、地域ならではの体験価値に変えていることだ。運営する株式会社まんてんは、今後、キャンプ場との連携や自らキャンプ場をつくる構想も示している。
クルマで走る楽しさを入口に、地域の自然や物語に触れ、人が訪れる理由を生み出す。ジムニーの走破性を楽しむだけでなく、クルマ遊びが地方の新しい魅力づくりにつながる事例としても注目したい。








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