スバルの好調が続いています。2016年10月に登場した新型インプレッサは同年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、販売も好調に推移。WRXも2017年7月にビッグマイチェンを実施して販売を伸ばしている。
そんなインプレッサ&WRX STIに、グレード追加の噂がある。本記事では、月に200店舗のディーラーを周り「生」の情報をお届けする遠藤徹氏がその噂を確かめつつ、インプレッサの販売情報に迫ります。
文:遠藤徹
■追加発売が噂される、スバルのスポーツモデル2台、本当に出るのか?
まず最初に、「今年中に追加設定されるのでは」と噂されている、スバルのスポーツグレード2車種について確認した。
「インプレッサSTIスポーツ(追加グレード)」
各ディーラーには、「発売する」との情報はまだ届いていない。東京モーターショーで「発表発売」までするのであれば、もうこちらに通達が届いているはず。それがないということは、年末以降ではないか。
「S207(WRX STIをSTIがチューニングしたコンプリートカーの限定車)」
こちらもまだ情報は届いていないが、前回の東京モーターショー(2015年10月)では「S207」のサプライズ出展&発売があったので、今回もS208が出てくる可能性はあると思う。
S207のように限定モデルを抽選で選び提供するようになるだろうが、詳細はまだ明らかになっていない。
■絶好調、スバルインプレッサのここ最近の売れ行き
2016年10月にフルモデルチェンジして以来、最近まで絶好調の売れ行きを見せている。月間登録実績では車種別販売台数ベスト10の7位あたりに毎月ランクされ、月販7000台規模で前年同月に対しては倍増となっている。
スバルではダントツのトップセラーモデルであることはいうまでもない。
ただし、このうち2000台程度は今年4月に一新した新型XVが含まれている。インプレッサとXVとはボディやコンセプトが違い別車種ともいえるが、スバルによると「型式が同じなので同一車扱いにしている」とコメントしている。
1台でも多く同じモデルの販売店台数を稼ぎ、登録車ランキングの上位確保しているのをアピールしたいとの狙いもありそう。
月販7000台から2000台を差し引くと5000台規模となり、こうなると登録車ランキングは15位近辺に後退する。それでも前年実績に対しては大幅増であり、人気の高いモデルであることは間違いない。
このうちの約80%にあたる4000台が5ドアのインプレッサスポーツで残りの20%、1000台がセダンのG4となる。
新開発のスバルグローバルプラットフォームに1.6〜2Lボクサーエンジンと4WDの組み合わせ(FF車も設定)による走りのポテンシャルの高さ、安全パッケージの「アイサイトVer.3」の全車標準装備などが人気要因となっている。
エンジン別の受注構成比は1.6Lと2Lは半々だが、最近は2Lのほうが多少増えている傾向にある。駆動方式は4WD車が約70%でメインだが、FF車も現行モデルでアイサイトが全車標準装備になってからこちらも増加する傾向にある。
ボディカラーはブラック、ホワイト、シルバーが定番で多いが、テーマカラーのクオーツブルーパールも目立って増えている。
■8月末にマイチェンを実施!!
現時点での納期は注文後、納車まで約2ヶ月で、引き続き生産が追いつかず、工場は残業でフル稼働状態が続いている。
インプレッサは毎年、モデルイヤーの切り替えとマイナーチェンジで進化させている。今年は8月末に実施予定。現在は、従来型とニューモデルイヤー車の予約を並行して販売している。こうしたモデル政策は今後も継続となるはず。
9月の中間決算セールはナビとドライブレコーダーのパッケージオプションのサービスキャンペーンを実施している扱い店が多い。
来年(2018年)はマイナーチェンジのタイミングであり、さらに進化した安全技術パッケージ「アイサイト・ツーリングアシスト」が設定されることになると思われる。
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