新車の試乗会や発表会に行くと、「あの車に装備されているあの装備、使ってみたらえらい便利でした。ぜひほかの車種にも広まってほしいです!」とメーカーのエンジニアさんに伝えることがあります。
大変便利だけど知名度が低く、装備される車種が少ないとパーツの単価が上がってよりマイナーになっていく……。
だったら「便利」ということが広まればいい! そんなわけで、便利で広まってほしい装備を集めました!
文:渡辺陽一郎 写真:平野学、DAIHATSU
■日産セレナ「デュアルバックドア」
日常的に便利に使える機能は、荷物の積載性や乗降性が重視される実用指向の車種に多く採用される。カテゴリーとしては、背が高く車内の広いミニバン/コンパクトカー/軽自動車が中心だ。ここではほかの車種にも採用して欲しい5つの機能を取り上げたい。
荷室のドアに関連した機能として、セレナのデュアルバックドアが挙げられる。バックドアの上半分(主にリヤウインドーの部分)だけが開閉する機能だ。
背の高いミニバンはバックドアの上下寸法も長く、開閉時には後ろ側へ大きく張り出す。縦列駐車をした時など、車両後方の空間が狭い場所では開閉しにくいが、上半分だけなら開閉が可能だ。
そのために狭い場所でも荷物を出し入れしやすい。リヤウインドーだけを開閉できるバックドアは30年くらい前から見られたが、改めてミニバンのセレナに装着したことが注目される。
■日産セレナ&ホンダN-BOX「ハンズフリーオートスライドドア」
2つ目は同じくセレナに採用されるハンズフリーオートスライドドアだ。ホンダのN-BOXも同様のハンズフリースライドドアを用意した。
いずれもリモコンタイプのキーを携帯した状態で、ボディの下側で足を出し入れすると、スライドドアが自動的に開閉する。子供を抱えていたり、両手に荷物を持っている時でも乗り降りがしやすい。
同じようにセンサーで自動開閉する機能として、エクストレイルのリモコンオートバックドアもある。これもリヤバンパーの下側で足を出し入れすると、バックドアが自動的に開閉する。
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