まさに「最強」トヨタGRカローラ見参!!! 令和に再び「ホットハッチの時代」が蘇る?

まさに「最強」トヨタGRカローラ見参!!! 令和に再び「ホットハッチの時代」が蘇る?

 ベストカースクープでもその存在を早くからお伝えしてきたGRカローラ。2022年3月31日、まずは北米向けが発表され、日本での発売は2022年後半を予定しているという。

 トヨタのスポーツブランド、GRがカローラスポーツをベースに本気で仕上げたGRカローラ。一体どんな内容なのか?

※本稿は2022年4月のものです
文/ベストカー編集部、写真/TOYOTA
初出:『ベストカー』2022年5月26日号

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■「カロスポ」からGRカローラへ。何が変わったのか?

 カローラスポーツ自体、ノーマル状態ですでに「走りの楽しいハッチバック」なのだが、この“カロスポ”をベースにGRがガッツリと仕上げてきたのがGRカローラ。

GRヤリスに搭載される1618cc直列3気筒ターボがGRカローラにも搭載される。最高出力は272psから304psに引き上げられている
GRヤリスに搭載される1618cc直列3気筒ターボがGRカローラにも搭載される。最高出力は272psから304psに引き上げられている

 なんといっても、GRヤリスに搭載する直3、1.6Lターボ+スポーツ4WDを組み合わせたパワートレーンをぶち込んじゃったのだから、これがホットハッチでないわけがない。

 もちろんGRの仕事だから、きっちりと車体やシャシーの強化、スポーツチューニングに抜かりはない。正真正銘の、ワークスチューニングのホットハッチだ。

 内容をおさらいしておこう。

 エンジンは前述のとおり、GRヤリスに搭載される1618cc直列3気筒ターボ。

 最高出力はヤリスの272ps/6500rpmに対しカローラでは304ps/6500rpmへ32‌psパワーアップ。

 最大トルクは37.7kgmで同じだが、発生回転域はヤリスの3000-4600rpmに対しカローラでは3000-5000rpmとワイドレンジ。

 この400rpmの余裕が最高出力の引き上げに貢献しているのだろう。

リアフェンダーは片側30mm拡幅され、トレッドは85mmワイド化されている。大型リアスポイラーが装着され、バンパー下部はディフューザー形状となる
リアフェンダーは片側30mm拡幅され、トレッドは85mmワイド化されている。大型リアスポイラーが装着され、バンパー下部はディフューザー形状となる

 エクステリアはいかにもホットハッチと呼ぶにふさわしい出で立ちで、フロントフェンダーは片側20mm、リアフェンダーは片側30mm拡大され、前:60mm、後:85mm、ガッとワイドトレッド化されている。

 この迫力がホットハッチの魅力でもあるのだが、もちろん飾りではなく、高い操縦性を実現するためのマスト項目。

 4WD化と車体強化によって車重は当然重くなるが、GRヤリス同様、カーボンルーフを採用し、車重は1475kgにとどめている。

 拡大された前後フェンダーは、GRヤリスのように滑らかなラインで拡幅されているのではなく、特にリアフェンダーは、リアドア部のガードパネルなど、武骨な形状で、これが「そそる」のだ。

 フロントフェンダー後部には、エア抜きのスリットが開けられていて、冷却や空力面での対応にも抜かりはない。

 4WDシステムはGRヤリスと同じ、湿式多板クラッチをトランスファーにした、電子制御トルクスプリットタイプで、制御モードをセレクト可能なのもGRヤリス同様。前後デフはトルセンLSDを採用する。

 ブレーキはフロント4ポッド、リア2ポッドの対向ピストンキャリパー。235/40R18サイズのミシュランパイロットスポーツ4を履く。

 まずは北米での公開だが、今年秋には国内での販売を開始する計画だ!

●トヨタ GRカローラ 主要諸元
・全長×全幅×全高:4410×1850×1480mm
・ホイールベース:2640mm
・車両重量:1475kg
・トレッド(F/R):1590mm/1620mm
・エンジン:直列3気筒DOHCターボ、1618cc
・最高出力:304ps/6500rpm
・最大トルク:37.7kgm/3000-5000rpm
・トランスミッション:6速MT
・ギア比(1・2・3・4・5・6):3.538、2.238、1.535、1.162、1.081、0.902
・最終ギア比:1~4速:4.058、5~6速:3.45
・タイヤサイズ:235/40 R18(ミシュランパイロットスポーツ4)

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