今年の関東地方の梅雨明け予想は7月15日頃、ついに猛暑の季節がまもなくやってくる。そう、サンシェードの出番である。でもサンシェードを置くだけで大丈夫というのは早合点。そこで、どんなサンシェードがいいのか、徹底解説!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真:xiaosan@Adobe Stock)
サンシェードで車内の温度を低くできるのか?
駐車場でクルマに戻った瞬間、「うわっ!! 暑すぎる……」と思った経験は誰にでもあるはずだ。ハンドルは触れないほど熱く、シートはサウナ状態。そんなとき、多くのドライバーが使っているのがフロントガラス用のサンシェードだ。
ただ一方で、「サンシェードって気休めじゃないの?」「結局、車内は暑いまま」という声も少なくない。実際のところ、サンシェードにはどれほどの効果があるのだろうか。
結論からいえば、“意味はある”。ただし、「車内温度を劇的に下げる魔法のアイテム」ではない。ポイントは、“何に効くのか”を正しく理解することだ。
日本自動車連盟(JAF)が行った真夏のユーザーテストでは、炎天下に駐車した車内温度を比較している。気温35度の環境で、対策なしの黒いクルマでは車内最高温度が57度、ダッシュボード温度は79度に達した。これはもはや“灼熱地獄”といっていいレベルだ。
一方、サンシェードを装着した車両では、車内最高温度は50度、ダッシュボード温度は52度だった。つまり、車内全体の温度低下は約7度程度だが、ダッシュボード温度は27度も低下している。
ここが重要なポイントだ。
サンシェードは「車内全体を冷やす」というより、「直射日光による熱の蓄積を抑える」効果が大きいのである。特にフロントガラスから入り込む日差しは強烈で、ダッシュボードやハンドル、ナビ画面などを直撃する。その熱が車内全体を温める原因になるため、サンシェードで遮光する意味は確実にある。
特に最近のクルマは、大型ディスプレイや電子制御部品が多い。高温環境はスマホや車載電子機器にも悪影響を与えるため、単なる快適装備ではなく、“機器保護”としても有効だ。
とはいえ、JAFも「サンシェードだけでは車内温度上昇を防げない」と明言している。
実際、サンシェードを付けていても車内温度は50度に達している。つまり、「サンシェードを付けたから子どもやペットを車内に残しても大丈夫」という考えは極めて危険だ。JAFのテストでは、エアコン停止後わずか15分で熱中症危険レベルに達したという結果も出ている。
つまりサンシェードは、“危険を防ぐ万能装備”ではない。あくまで「温度上昇を少し抑える補助アイテム」と考えるべきだろう。
遮熱率、遮光率が高いものや車種別専用設計のサンシェードを選ぶべし!
では、やみくもにどんなサンシェードでも車内の温度を下げられるのかというとそうではない。やはり遮熱率や遮光率の高いサンシェードを選びたい。
フロントガラスに装着するサンシェードには、主に以下のような種類がある。
・蛇腹式:最も手軽。安価なものも
・折り畳み傘式:人気上昇中。収納しやすい
・ポップアップ式:コンパクトに収納できる
・ロール式:ワンタッチで拡大・収納できる
・外付け式:凍結防止に効果的
蛇腹式は、高価な製品なら筋金が入っており、へたれにくい。折り畳み傘式は、ガラス面をしっかりカバーしやすい一方、傘の骨でキズをつけたり、柄の部分がナビに当たったりしないよう気を付ける必要がある。ポップアップ式もしっかりカバーできるが、収納と拡大が少し手間がかかる。
続いてサンシェードがどれだけ日差しを遮られるかの基準、遮熱率と遮光率について解説したい。
サンシェードの「遮光率」は太陽の光(可視光線)を遮る割合、「遮熱率」は熱(太陽熱)を跳ね返す割合を指す。光を遮っても熱が通過すると室内は暑くなるため、車内の温度を上げないためには熱を反射・吸収する「遮熱率」のほうが重要だ。
遮光率(まぶしさ・UVカット)は光をどれだけ通さないかを示す数値で、日差しをしっかり遮るなら90%以上、完全に真っ黒にしたい場合は99.99%(遮光率1級)がおススメだ。
遮熱率の高さは、「遮熱率58%」「遮熱率60%」といった表示があり、遮熱率65%が高性能クラスの目安。
JISが定める遮熱率のレベルは、最高ランクの「S65+(65%)」をクリアすると高い効果が見込める。
その下は高性能レベル=S55(55%以上~65%未満)、優秀レベル=S45(45%以上~55%未満)、基準=S35(35%以上~45%未満)と数値が高いほど性能が優れている。
コスパ優先ならコーナンのコーナンオリジナルサンシェード(580円~)は遮熱率59~75%で、蛇腹式で吸盤でも取り付けることができるのでおススメだ。
大自工業(meltec)の「キルトシェードDX」はJIS L 1951法に基づく計測で78%という非常に高い遮熱率を記録し、市販のサンシェードの中でもトップクラスの性能を誇る。
3層構造(キルト生地+厚手の空気層)でできており、太陽光を強力に遮るだけでなく、車内の温度上昇を効果的に防いでくれる。
夏場はシルバー面で熱と光を反射し、冬場はブラック面で吸熱効果を高めるなど通年で使用可能。また消臭・抗菌加工が施されているため、車内のこもったニオイ対策にも効果的。サイズ展開も豊富で、軽自動車からミニバンまで幅広い車種(M、L、LLサイズなど)に適合している。
サイズ展開も豊富で、軽自動車からミニバンまで幅広い車種(M、L、LLサイズなど)に適合します。MサイズはAmazonで2371円。
高性能製品では、エーモンのラディテックサンシェードは、温度上昇、劣化を防ぐ4層構造(一般的な遮光生地は2層)で、遮光率は99.99%、ダッシュボード上の温度比較では一般的なサンシェード比-5℃を実現。
ポップアップ式で取り付け簡単、収納バッグ付きなので置き場にも困らない。プリウスなどのLクラスでは4398円。
また、サンシェードでは物足りない人は、SEIWAのマグネット着脱式の遮光生地を取り付けるといいだろう。AMAZONで1053円とコスパもいい。





コメント
コメントの使い方自分がサンシェード要らなくね?と思ったのはシェードあってもかなり暑い車内でシェード外し、折り畳み、後席に置くと言うルーティンに耐えられなかったから。
一昔前の暑さなら使えたけど、今は無理。
サンシェードは室温を下げるためじゃなく、ダッシュボードを『巨大な床暖房』にしないため。
JAFは街灯の下で鍵を探しただけだから間違える。SNSでは説明面倒なので輻射熱で調べろ、とだけ言う事も多いです。