今年ここまでの販売は3番手も… タントがN-BOXに「決して引けを取っていない」理由とは?

今年ここまでの販売は3番手も… タントがN-BOXに「決して引けを取っていない」理由とは?

 庶民の味方、軽自動車業界の動きが活発になってきた。本企画では、自動車業界の最近のニュースを、大きいものからマニアックなものまで、7日に渡って取り上げる。第4弾はダイハツ タントVSホンダ N-BOX。

「打倒N-BOX」を掲げ、2019年・4代目の大々的な登場に始まり、その後も着実に改良を重ねているタント。しかしながら販売では及ばず…。この差はどこにあるのだろうか?

※本稿は2022年7月のものです
文/清水草一、写真/DAIHATSU、HONDA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2022年8月26日号

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■コーナリング性能は、タントのほうがN-BOXより明らかに上!

2022年1~6月の軽自動車販売台数
2022年1~6月の軽自動車販売台数

 今年1~6月の軽自動車販売台数トップはホンダN-BOXで、ダイハツタントが3位。

 しかし、タントもクルマの出来はN-BOXに負けてないと自動車評論家の清水草一氏は語る。

*   *   *

 タントはプラットフォームが「DNGA」になって、先代とは比べ物にならないくらい走りがよくなった。

 特にコーナリング性能に関しては、N-BOXより明らかに上だ。実際に峠で乗り比べてしっかり確認できた。

 ただ、それなりに攻めた走りをしないと、あんまり違いは出て来ない。

 N-BOXは、そこまで行かない範囲内なら、タントよりも走りが微妙に上質に感じられる。

新型のプラットフォームとエンジンの採用で大幅に進化して2019年登場した現行タント
新型のプラットフォームとエンジンの採用で大幅に進化して2019年登場した現行タント

 だからN-BOXが売れてるのかといえば、そういうわけじゃないだろう。軽自動車の売れゆきって、そんな単純なことで決まらないから。

 軽自動車の性能は、厳しいレギュレーションのなかで各社もの凄く努力して開発しているから、ほとんど横一線に近い。

 ユーザーは、「なんとなくこれが好き」みたいな感じで選んで、まったく問題ない。

 自分の場合はコーナリング性能でタントを選んだだけのことです。

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