庶民の味方、軽自動車業界の動きが活発になってきた。本企画では、自動車業界の最近のニュースを、大きいものからマニアックなものまで、7日に渡って取り上げる。第3弾はハスラーVSタフト。ダイハツの新鋭としてタフトが2020年6月にデビューしてから2年超。競合となるハスラーの背中はなかなか見えない状況が続く。
2車の間にはどのような「差」が存在するのか? 自動車評論家 渡辺陽一郎氏が解説!
※本稿は2022年7月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/DAIHATSU、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2022年8月26日号
■タフトがハスラーを超えられない理由はどこに?
6月の販売順位は、スズキ ハスラーが7位、ダイハツ タフトは11位。
軽クロスオーバー車として競合する2車だが、タフトはデビューから2年が経ってもハスラーを超えられないでいる。その理由は?
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タフトはガラスルーフのスカイフィールトップ、LEDヘッドランプ、電動パーキングブレーキを全車に標準装着した。
装備が充実する半面、後席のアレンジは単純で座り心地も悪い。
マイルドハイブリッドも採用されない。
スカイフィールトップなどの装備に魅力を感じないユーザーは、欲しい機能が乏しいムダの多いクルマと感じる。
しかもハスラーは2代目だが、タフトは実質的に初代だから、乗り換え需要も少なくて認知度は低い。
またダイハツはキャストなどを含めて背の高い軽自動車が豊富だから、顧客を絞り込んだ開発を行い、これが裏目に出た面もある。
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