庶民の味方、軽自動車業界の動きが活発になってきた。本企画では、自動車業界の最近のニュースを、大きいものからマニアックなものまで7日に渡って取り上げる。第2弾は破竹の勢いで売れまくるダイハツ コペンにフォーカス! その強さの秘密はどこにある?
※当初本企画は「月1000台売り上げ」と記述しておりましたが、読者の方よりご指摘をいただき、編集部内で調査したところ、担当者の勘違いが発覚し、「年1000台」と修正いたしました。謹んで謝罪いたします。申し訳ありませんでした。またご指摘いただいた皆様、ありがとうございました(本文下段部にてこれまでの販売台数を追記しています)
※本稿は2022年7月のものです
文/岡本幸一郎、写真/TOYOTA、DAIHATSU
初出:『ベストカー』2022年8月26日号
■トヨタ、コペンGRスポーツだけで年間1000台超を売る
トヨタなら86もスープラもあるのに、コペンも堅調に販売台数を伸ばしている。その理由を岡本幸一郎が解説する。
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スープラが売れないのはわかるとして、少しプラスすればGR86だって狙えるのに、あえてコペンを選ぶ心理として思い当たるひとつは維持費だ。
買う時も買ってからもお金をかけたくない、それでも楽しいクルマに乗りたいという人にとって、やっぱり安くすむ「軽」であることがポイントなんじゃないかな。
さらには付加価値。たとえ軽でも特別な感じが味わえる点が重視されたのではないか。
本当によくできたクルマなので、評判が評判を呼んで欲しいと思う人が増え、トヨタなら試乗もできて、購入にいたったケースが増えたことも考えられる。
●トヨタ コペンGRスポーツ販売台数
・2019年累計…566台 ※10月〜12月
・2020年累計…1662台
・2021年累計…1364台
・2022年累計…1210台 ※7月まで
※出典:全軽自協 軽四輪車通称名別新車販売確報
■コペン20周年車、価格発表する前に完売!
コペン20周年記念車が、価格も出ないうちに即完売。値段がわからないものは怖くて買えない編集担当はただ驚くばかり。こちらも岡本幸一郎氏に解説をお願いした。
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登場以来、コペンは数こそ多くはないもののずっとコンスタントに売れている。つまりもともと「欲しい」と潜在的に思っている人はそこら中に存在するわけだ。
そこに今回のように「ナントカ記念」みたいなクルマが出てきたら、せっかくなのでぜひ買おうと考える人がそれなりにいてもおかしくない。
それに20周年記念車は、初代の薫りがプンプンするデザインがイイ!
コペンは初代がよかったと思っている人は大勢いるので、このデザインを見て飛びついた人がたくさんいたというのも不思議じゃない。
現行型になってからもけっこう時間がたつので、「コペンtoコペン」で乗り換える人も少なくないはずだ。
それにしても、1000台がわずか4日間で売り切れたというのは恐れ入る。そこは予想をはるかに超えてました。
【画像ギャラリー】ここにきて魅力大爆発!? コペンGRスポーツ、20周年記念モデルをギャラリーでチェック!(39枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方コペン内での台数比はおいといて、コペン全体が売れているのは、純粋に楽しいからですね。
軽で一番たのしい。そりゃ百万以上掛けてまともなチューンすれはエスロクが最高ですが、純正+αくらいならFFなのにコペンが一番でした。