受注開始後、受注が殺到し、2022年7月31日をもって、いったん受注が停止された新型フェアレディZ。
その新型フェアレディZのハイパフォーマンス版、新型Z NISMOがその姿を徐々に現わせはじめた。
はたして、どんなスタイル、パフォーマンスなのか、今わかっている情報すべてお伝えしていこう。
文/ベストカーweb編集部
写真/ベストカーweb編集部、日産自動車
■北米アリゾナでの覆面テスト車現わる
新型Zは、想像をはるかに超える受注台数で2022年7月31日をもってオーダーストップとなり、納期は2年以上といわれている。
そんな状況のなか、この9月、北米のアリゾナにて新型Zの覆面テスト車の姿が捉えられた。カモフラージュありなしの2台が走行していたが、カモフラージュが入った覆面車のフロントマスクは、2022年1月に公開された、「フェアレディZカスタマイズドプロト」に酷似していた。
さらに日本の特許庁に意匠登録された新型Zのデザインも、このカスタマイズドプロトのデザインと一致。しかし登録された意匠がZニスモかどうかわからないが日産が本格的に発売していくという意思表示が見てとれる。
このカスタマイズドプロトは初代ZのS20エンジンを積んだレーシングマシン、Z432Rをオマージュにして製作されたもの。
つまり、Z432Rの復刻版=カスタマイズドプロトが、新型Zニスモになる可能性がいまのところ有力だ。
上下2つに分かれた大開口のフロントグリルは、カスタマイズドプロトの意匠にそっくり。フロントバンパーやサイドシルプロテクター、リアバンパー、リアスポイラーがニスモ専用品と思われる。
また、先代ZニスモがスーパーGTマシンからフィードバックされたように、新型Zニスモも、すでに参戦しているスーパー耐久マシンや今後実戦投入されるレース専用車・GT4からの知見を得ることは間違いない。
■エンジン、足回り、ブレーキはどうなる?
足回りは、ニスモチューニングによる専用サスペンションをはじめ、専用20インチアルミホイール、専用の強化ブレーキを装着。
シャシーは、ブレースやVバー、ストラットタワーバー、ヤマハ製パフォーマンスダンパーなどシャシー補剛パーツで強化。
インテリアはレッドリングの入った専用メーターのほか、レッドステッチ入りの専用トリム、専用本革&アルカンターラ製ステアリング、ニスモ専用チューニングのRECARO製スポーツシートが装着されるもよう。
搭載されるエンジンは基本的には標準車と同じVR30DDTT型3L、V6ツインターボ(405ps/48.4kgm)だが、NISMO専用チューニングコンピュータ(ECM)や専用エキゾースト装着によってパワーアップが図られる見込み。
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