三菱ふそうトラック・バスはEVトラック導入を支援する「FUSOeモビリティソリューションズ」の一環として、EVトラック運用パターンに合わせた充電器の選定、設置工事までのプロセスを効率化したワンストップサービスを9月より開始したと発表。
これに合わせて新たに充電器メーカー、設置工事メーカーなど4社との協業もスタートした。
三菱ふそうは電気小型トラックのeキャンター次世代モデルをつい先日発表したばかりで、2023年の春に発売を予定。次世代モデルの発売を控え、その足場づくりを固めつつある。
文/フルロード編集部 写真/フルロード編集部・三菱ふそうトラック・バス
【画像ギャラリー】三菱ふそうが提供する、EVトラック向け充電器導入のためのワンストップサービス(9枚)画像ギャラリー充電器・充電器設置サービスのあらまし
今回開始したサービスは、「充電器・充電器設置サービス」と呼ばれ、車両の準備とともに、顧客の運用パターンに合わせた最適な充電器の選定から設置工事、アフターサービスまでを、ワンストップサポートするといったもの。
サービスの運営にあたり、新たに充電器の提供パートナーとして日東工業(株)およびニチコン(株)、充電器の設置工事パートナーとして(株)JMならびに(株)ミライト・ワンと協業もスタートした。
具体なサービス内容は、まず三菱ふそうが顧客の運用方法・要望に合わせて、最適な充電器を紹介。
充電器は、日東工業の普通充電器(AC充電器)とニチコンの急速充電器(DC充電器)をはじめ、AC充電器については、平河ヒューテック、ボッシュ製品などもラインナップする。また出力レンジも多数取りそろえ、ニーズにマッチした充電器を選定することができる。
ちなみにパートナー企業の製品を選ぶと、設置業者と充電器メーカーの密な連携が可能になり、設置後も充実したアフターサービスを利用できるようになるという。
コネクテッドサービスとも連携へ
さらに日東工業とニチコンの充電器では、eキャンター次世代モデルが発売以後に、コネクテッドサービス「Truckonnect(トラックコネクト)」を通じたクラウド方式の充電管理システムも利用できるようになる予定。このシステムを活用することで契約電力の超過防止や使用電力の平準化に貢献するという。
設置工事は、三菱ふそうがJMもしくはミライト・ワンを紹介する。
JMとミライト・ワンは、これまで商業施設や公共施設、企業の事業所などへのEV向け充電器の設置工事を数多く手がけてきた会社で、豊富な経験と知識をもとに設置工事をスムーズかつ確実に行ない、また全国で事業を展開する2社が施工することで、工事品質の標準化を図るとしている。
三菱ふそうのチーフ・トランスフォーメーション・オフィサー、アレクサンダー・ルージング氏は、
「当社は最初の『eキャンター』発売からの5年間の学びを生かし、EVシフトをお客様にとって容易なものとするべく、『FUSOeモビリティソリューションズ』を展開します。
『充電器・充電器設置サービス』によってお客様がスムーズかつ安心してEVトラックをお使いいただける環境を整えることで、お客様のEVシフトを後押しし、ひいては社会的なeモビリティの普及拡大につなげていきます」と述べている。
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