2019年1月に日本で発表された新型3シリーズ。世界中のスポーティセダンのお手本ともいえる3シリーズだが、コンパクトな中にも操縦性、そして運転する楽しさも備える1台だ。
新型もスペックを見るにつけ、これまでの3シリーズ同様の期待感もある。しかし、どうも大きく感じるのは気のせいではなく、実際にホイールベースは40mmも伸びている。
試乗インプレッションはまた次回として、まずは新型3シリーズの紹介をしよう。
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部、BMW
ベストカー2019年2月10日号
■7代目3シリーズは452万円から!! ディーゼルは2019年内か
ついに待望の新型BMW3シリーズ、通称G20型7代目モデルの日本仕様がその姿を現わした。
Dセグにおけるスポーツセダンの代名詞的存在であり、全世界累計で1500万台以上を販売してきたBMWの屋台骨を支えるモデル。
自他ともに認めるベンチマークだけにその進化度が気になっているクルマ好きも多いはず。先代モデルとなった6代目のF30型との違いなどについて詳細をお伝えしよう。
ちなみに新型3シリーズの発売自体は、3月9日から全国のBMWディーラーで始まるのだが、すでに1月30日からオーダー受付は開始。
今回、発表されたのはベーシックグレードとなる320iがSE(452万円)とスタンダード(523万円)、Mスポーツ(583万円)の3つ。
また、上級グレードの330iはMスポーツ(632万円)のみの設定となった。このうち、最廉価グレードとなる320i SEは2019年中旬頃の発売予定で、遅れてラインナップに加わることになる。
先代型がガソリン、ディーゼルと各々のパワートレーンごとに「標準」「スポーツ」「ラグジュアリー」「Mスポーツ」という基本的に4グレード設定だったことを思えば新型のグレード構成はかなりシンプルになったといえるだろう。
大人気のディーゼルモデルについては2019年中にも日本導入になりそう。
■パワートレインは緩やかなブラッシュアップ!! 6気筒はまだか!!
新型のパワートレーンは両グレードとも直噴ガソリンターボのみで、320i、330iのいずれもチューニング違いの直4、2L DOHCターボを搭載。
スペックは320iが184ps/30.6kgm、330iが258ps/40.8kgmとなる。先代型の320iが184ps/27.5kgmだったので、パワーこそ同じものの最大トルクは3.1kgmも向上している。
また、330iは先代型の252ps/35.7kgmからパワーで6ps、最大トルクで5.1kgmもアップされているのだ。
BMWジャパンで新型3シリーズの開発に携わった御館康成プロダクトマネージャーは「日本市場はBMWの6大市場(米中日独英伊)に位置づけられており、新型3シリーズ開発初期段階から企画立案に参加しています」と語る。
その言葉を裏づけるかのように、実は320iの2Lターボは日本専用チューンをわざわざ施しており、欧州などの初期生産には設定のないエンジンだ。
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