新型BMW3シリーズ唯一の対抗馬は? これが世界最高峰のスポーツセダン!!

■全幅はついに1800mmを超えてきたが……

新型のボディサイズは全長4715×全幅1825×全高1440mmで、先代型から全長で70mm、全幅で25mm延長されている。

実は先代型も欧州仕様では全幅が1845mmあったのだが、日本仕様ではドアハンドルを照明のない独自設計で立体駐車場に駐車可能な1800mmに抑えていたが、新型はついに1800mmの壁を越えてワイドに。

インテリアはよりスポーティな印象。写真は欧州仕様だがもちろん日本仕様は右ハンドルでドライバーオリエンテッドなインパネも健在

ホイールベースは2850mmで先代から40mm延長され、前後トレッドも各々43mm、21mm拡大されてワイド化。

シャシーについては10mm先代から低重心化され、ホイールベースとトレッドの比率は1.78。FRスポーツの新型スープラでトヨタが”黄金比”という1.6だったことを考えれば、セダンとしては異例のレベルだという。

もちろん、とことん走りにこだわる3シリーズだけに前後重量配分は理想の50:50をキープ。

また、先代と比較して55kgの軽量化を果たしており(※欧州仕様での値)、320iに関しては8速ATがレシオをワイド化してブラッシュアップされている。

また、3眼カメラと高性能プロセッサー、レーダーを組み合わせた最先端運転支援システムに加え、8シリーズから導入されたリバース・アシスト機能を採用。

大きくなった3シリーズ。しかしその乗り味のレベルはきっと高い位置で安定しているはずだ。ボディサイズの拡大がどのような影響を及ぼすか、今後の試乗記に期待してほしい

これは直前に前進したルートの最大50mまでを記憶し、その同じルートで正確に35km/h以下でバックするシステム。狭い道でのすれ違いの際に便利だ。

このほか、BMW初となるAI採用のBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを導入。

従来の音声入力よりも自然な会話に近い言葉での車両操作や情報へのアクセスが可能になる。新型もやはり3シリーズは”駆け抜ける歓び”にあふれているのか、注目したい。

■新型3シリーズのライバルはいかに?

いよいよ日本導入が始まる新型BMW3シリーズ。欧州Dセグメントといえば、この3シリーズが歴代でも絶えずベンチマークとしてターゲットとされてきたワケだが、欧州を中心にライバル車たちも実力派ぞろい。

そこで、新型3シリーズはこの並みいるライバルを相手にどうアドバンテージを築くのか。鈴木直也氏に聞いてみた。

★★★

歴代モデルもそうだけど、3シリーズってやはり実際に試乗してみないことにはすべてわからない。でも、乗ると不思議にさまざまな部分でライバルを超えているのが3シリーズたる所以だ。

まず、国産勢から見ていくと、明らかに旗色が悪い。レクサスIS、そしてスカイラインがカテゴリーとしては重なるけど、いずれも登場してからかなり経っていて、新型3シリーズのライバルにはなり得ないと思う。

そうなると、国産勢ではカテゴリーがやや上のクラスながらクラウンが唯一対抗できるモデルになる。

プラットホームから煮詰めたクラウン。ハイブリッドがメインとなるがBMW3シリーズの対抗馬としては少し分が悪い?

もちろん、ねらっているターゲットや価格帯などは微妙にズレているからガチではないにせよ、現行型はTNGAになってかなりよくできてます。

とはいえ、クラウンはあくまでハイブリッド主体のドメスティックカー。2Lターボもあるけど、正面から受け止める存在ではないよね。

やはり、真の相手は欧州勢。メルセデスベンツCクラスは昨年直4の1.5Lターボに48Vのマイルドハイブリッドを組み合わせたC200を出すなど、精力的に改良しているし、アウディA4も今年発表されるビッグマイチェンモデルでマイルドハイブリッドを追加するらしい。

ただ、新型3シリーズはADAS系の進化にますます「5」に近づくであろう乗り味。圧倒的な上級感が味わえるはずで、今から試乗できる日が非常に楽しみ。

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