数あるクルマのなかでも、人気ジャンルであるミドルクラスミニバンは、どのメーカーのモデルも商品力が高く魅力的なモデルが多い。しかし、欲しいと思うグレード/装備のモデルとなると、やはりそれなりの価格になってしまう。この物価高騰の時代、すこしでもお得にミドルクラスミニバンを手に入れたい!! という方にお勧めしたいのが、高年式の中古車でトヨタ先代ノアを手に入れることだ。
ミドルクラスミニバンの中でも、下取りがよいクルマとして有名なノア/ヴォクシーは、現行モデルに切り替わったのは2022年1月と、まだ生産終了からそれほど経っていないため商品力も衰えておらず、ミドルクラスミニバンとしての完成度ももちろん十分に高い。また、ノアのほうが中古車の相場は安い傾向にあるため(後述する人気グレードの違いによるところもあるが)、先代ノアはコスパを求めるユーザーにはもってこいのモデル。先代80系ノアの賢い買い方、得する売り方をご紹介しよう。
文:吉川賢一
写真:TOYOTA
エアログレードだけじゃなく、標準や高級グレードも人気だった先代ノア
2014年に登場した先代のノア/ヴォクシー/エスクァイア3姉妹のなかでも、正統派、王道路線のキャラクタだったノア。バリエーションは、標準の「X」、エアロの「Si」、高級路線の「G」の3つだったが、ヴォクシーがエアロの「ZS煌(きらめき)」が人気だったのに対し、ノアは(エアロ「Si」も売れていたが)標準「X」や「G」の人気も高かったのが特徴で、中古車の個体数も多い。
本革巻きやメッキなどの加飾や装備が充実した上級グレードの「G」を選んでもよいし、リーズナブルな標準グレードの「X」もよいだろう。スポーティな見栄えの「GR SPORT」(シャシーやボディの剛性アップ、専用サスペンションの装着等も施されている)や、スタイリッシュな特別仕様「W×B」も、個体数が少ないぶん、非常に目立つのでねらい目だ。
また、2017年9月には後期型へとマイナーチェンジし、フロント周りを大幅変更している。このマイチェンでは、パワースライドドア予約ロック機能やバックドアイージークローザー、ルームランプのLED化、シートバックテーブル(助手席)、充電用SUB端子、全車クルーズコントロール標準装備など、快適便利機能が追加されるなど(前期型にはこれらが付いていない)、中身が大きくブラッシュアップされているので、先代ノアを購入するならば、ぜひ2017年9月~2021年12月の後期型、なかでも2020年~2021年の高年式モデルを狙ってほしいところだ。
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