やややややっ!! これはいったいなんなんだぁぁぁ!?
インパクトバリバリの白黒パトカーではありませんか!!
あのお馴染みの白黒2トーンに「警視庁」の文字。蛍光ステッカーの「POLICE」の文字も入っている。ルーフ上の赤色警光灯は昇降式ではないので、いわゆる「警らパト」ではなく、交通取り締まり用パトカー仕様、だ。交通機動隊か、あるいは高速隊か……!?
日本の首都、東京の治安を預かる警視庁の場合、交通取り締まり用パトカーは一般道を中心に取り締まりを行う交通機動隊と、首都高速を中心に警察活動を行う高速道路交通警察隊、いわゆる高速隊に配備されている。その多くがクラウンで、最近レガシィB4の交パの配備が進んでいるが、86パトカーの配備はまったくノーマークだった。
これまで警視庁高速隊にはRX-7(FC-3S型)やプレリュードといった比較的コンパクトな2ドアスポーツモデルが少数ながら配備されてきたという伝統がある。最近ではRX-8が配備され現在も現役だ。
道がくねくねして複雑で、けっして広くはない首都高速の多くの区間を管轄とする警視庁高速隊では、エンジンパワーよりもフットワークを重視した車種選定がされてきたのだろう。関越道を管轄する埼玉県警がスカイラインGT-Rを好んで導入してきたのとは対照的。
……となればこの86パト、高速隊に配備されたのか!? 新富町の基地に配備されたのか!? それとも……!?
パトマニアの編集部員は色めき立ったのだが、実はこれ、ミニカーのトミカで有名なタカラトミーがMEGAWEBとのコラボ企画で、警視庁の許可を得て特別に製作した1台なのでした。
今年4月からトミカにラインアップされる『ビッグおかたづけパトカー トヨタ86』は子供たちのみならず大人にも大人気で、実車にしたらすごくカッコいいのでは!? との声に応えるかたちで製作された。
いやいや、白黒の塗り分けの絶妙さ加減といい、ボディサイドの「警視庁」ロゴの入り方といい、このまま警視庁に導入プレゼンかけてもいいんじゃないの!? という超本物志向の仕上がりっぷりに、本誌パトマニア編集部員も羨望の眼差しで見ておりました。ちなみに製作は〝本物〟も作っているトヨタテクノクラフト。
でも、いくらカッコよくても86パトカーに追いかけられるのは、やっぱりイヤなので、安全運転に努めましょう◎
「トミカ警察 86パトロールカー」が展示されるイベントの予定
- ・MEGA WEB 9/2~
- ・警察博物館 8/28~8/31
- ・トミカ博 in 東京 8/8~8/16
- ・MEGA WEB イベント 8/17
- ・MEGA WEB 同乗試乗イベント 8/18~8/26
- ・秋の交通安全運動 9/21
こちらは実在のスポーツカーパトカー
86パトカーは『作りもの』だったけれど、世の中には「なんでこんなクルマがパトカーになっちゃうの!?」という、ビックリスポーツパトカーが実在する。
古くは警視庁が導入したムスタングマッハ1や新潟県警のポルシェ911なんてのがあったけれど、最近だと埼玉県警のスカイラインGT-Rが有名。
スカイラインGT-RはR32型が国費導入で全国の高速隊に配備されたことがあり、この時にGT-Rが配備されなかった道府県警には翌年度にかけて三菱GTOが配備され、全国的にスポーツパトカーが増加したが、最近では国費導入はなく、埼玉のR33GT-R、R34GT-Rなどは県費導入。
埼玉のGT-R好きは徹底していて、R32型では覆面仕様も2台導入していたし、R33GT-Rはレアな4ドアを2台覆面仕様で配備していた。
このほかには栃木県警にはNSXとフェアレディZニスモの白黒パトがあるが、どちらも県内に工場やテストコースをもつホンダ、日産からの寄贈だという。これらはあまり取り締まりの現場には出ることはなく、交通安全イベントなどに駆り出されることが多いようだ。
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