2023年3月、新城ラリーのトークショーにて、トヨタ新会長の豊田章男氏が名車「セリカ」について触れた。それを受け、佐藤新社長も復活に前向きな発言を見せている。セリカの復活は本当に実現するのか!?
※本稿は2023年3月のものです
文、予想CG/ベストカー編集部、写真/トヨタ自動車、FavCars.com
初出:『ベストカー』2023年4月26日号
■セリカ復活計画始動か?
先日行われた全日本ラリー選手権「新城ラリー」の会場で、トヨタの豊田章男新会長(4月1日から)がセリカへの熱い思いを語ったことが話題になった。それを受けて佐藤恒治新社長も「セリカを復活させたい」とコメントしたことでネット界隈がザワついている。
では、実際のところどうなんだ? 気になるセリカファンの代わりに、トヨタ関係者を直撃してみた。セリカ復活、あり得ますか?
「レクサスとGRカンパニーのプレジデントだった佐藤新社長には、GRのスポーツモデルを継続的に出していきたいという意向があります。
レクサスLCのチーフエンジニアでもあったし、社長就任前の最後の仕事としてLFAIIを完成させるなど、佐藤新社長はスポーツカーに強い思い入れがある人なんです。だから、新社長に就任しての最初のプロジェクトとして、セリカ後継車を始める可能性は大いにあると思いますよ」
なんと、トヨタの内情をよく知る関係者も「可能性あり」と見ているのだった。関係者は続ける。
「今から始めるとしたら、BEVのスポーツクーペになるでしょうね。往年のセリカのイメージを加えながら、現代的にアップデートしたデザインが有力でしょう」という予想までしてくれた。
■是非とも実現してほしい!!
それを受けて作成したのがここに掲載しているCGで、デザインに関する情報はないが、「こうなるのではないか?」と「こうなればいいな」をミックスしたものと思ってほしい。
もちろん、社長といえども個人の好みで商品計画を立てられるような世界ではない。しかし、社長と会長(豊田章男氏)が一緒になって復活を希望しているとなれば話は別。
そもそも、そうした個人の思いとは別に、BEVで自社の往年の名車を復活させるのは歴史ある自動車メーカーの常套手段。それが新興メーカーには決して真似できない財産の有効利用法でもあるからだ。
豊田章男氏(というよりモリゾウさんだね)の何気ないひと言から生まれたセリカ復活の可能性。ベストカーとしては「大いにある!」と断言しておきたい。
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