従来まではランクルプラドのレクサス版という位置づけだったレクサスGXだが、新型GXは歴代初めて日本市場に導入される可能性が高まっている。今回、日本導入を前に左ハンドル仕様車でオフロード試乗を行ったが、そのレポートをお届け!
文/国沢光宏、写真/池之平昌信
■LXと同じプラットフォーム採用の新型GX
今回、お披露目されたレクサスのなかで最も気になったのがGXである。多くのクルマ好きにも同意していただけると思う。ちなみに従来型のGXはランクルプラドのレクサスバージョンだった。
フロントグリルと内装の加飾でレクサス風に仕立て、ディーゼル嫌いなアメリカ市場を考え、燃費より滑らかでパワフルさを追求した4.8LのガソリンV8エンジンを搭載していた。
そしてランクル300の兄弟車となるLXよりひと回りコンパクトなモデルという位置づけ。もっと言えばLXとの違いは「大きさと価格」ということになる。1年ほど前からウサワされるようになった新型GXはどんなクルマになるのかと注目されていたのだけれど、発表されてびっくり!
何とLXと同じプラットフォームを使い、LXとほぼ同じボディサイズ。大きさで違いは出せなくなった。
もっといえば、安くしたらLXの廉価版になってしまう。高い価格を付けるとキャラかぶりする。そのあたり、レクサスも真剣に考えたのだろう。LXはオフロードに軸足を置いてきた。
■富士スピードウェイの極悪路で新型GXを試す!
ということで、試乗コースは富士スピードウェイのなかにある極悪路です。テスト用の施設ということでお好みの難易度を作り出せる。ちなみに、LXも同じコースで試乗会を行っている。
「1ラウンド目はインストラクターが運転します」ということで助手席に乗り込むと、あらま! ランドクルーザー300の試乗会で使った愛知県の「さなげアドベンチャーフィールド」でインストラクターをやっている人じゃありませんか。
この方、極悪路の専門家で、さまざまなトヨタ車を試してきている。直球で「LXの試乗会の時より難易度高いですか」と聞いてみた。
すると、「モーグルの”こぶ”の高低差などが大きいですね」。目の前にあるデコボコの路面を見ると、山のなかで出くわした障害物であれば、試す気にすらならない”強敵”だ。
4L(4輪駆動+ローレンジ)を選び、そのほかは「オート」にして突入すると、インストラクターによれば「ベースになっているサスペンションストロークが長いんです」。よって電子制御の介入も最小限ですんでいるそうな。
コメント
コメントの使い方トヨタとレクサスではコンポーネンツを共用し、兄弟関係にあるものが何車種もあるが、レクサス出始めの頃は、内外装チョコっと変えただけでそんなに変わり映えしないくせに、値段だけバカ高いのが多かったから「◯◯はトヨタXXのレクサス版」と揶揄されていたものだった。
そこのところやはり気付き気にし始めたのだろう。最近は意識して格差を付けるようになり、このGXも250との間柄を観てもそれが顕著になった。
前モデルのベースがプラドだから『プラドのレクサス版』と言われただけで
今モデルは『ランクル250のレクサス版』って言われるだけでしょ
>LXはオフロードに軸足を置いてきた。
おそらく誤字なんだろうけど、この一行だけで読んでいて混乱する文章になっている。
残念。
こんな、アプローチアングル(AA)のとれない車でオフロードになんか入って大丈夫なのか。レンジローバーにはAAが34.7度になるオフロードモードがちゃんとあるけど。