WRX S4の6MTは 2026年夏発売か!? カナダ仕様「素」のWRXが楽しすぎた! やっぱマニュアルっていいね!!

WRX S4の6MTは 2026年夏発売か!? カナダ仕様「素」のWRXが楽しすぎた! やっぱマニュアルっていいね!!

 待望のWRX S4の6MT版ともいえるカナダ仕様のWRX SPORTに緊急試乗。SPORTは最廉価グレードで、いわば素うどんながら、楽しさったら半端ない。スバルのスポーツモデルはMT車に限りますね! と国沢親方もぞっこんだった。

文:国沢光宏/写真:森山良雄

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『Performance-B STI concept』も気になる6MT+2.4Lターボの組み合わせ!

往年のスバルジャンパーを押し入れから引っ張り出して着込んだ国沢親方
往年のスバルジャンパーを押し入れから引っ張り出して着込んだ国沢親方

 スバルがWRX S4のマニュアルミッション車(カナダ仕様)を広報車にラインアップしてきた。スバルによれば「今後の商品検討にあたりメディアの評価やファンの反応を確認するためです」とのこと。どうやらJMSに出展したインプレッサに2.4リッターターボと6MTを搭載した『Performance-B STI concept』の販売も考えているのだろう。

 そもそも現行WRX S4は、北米市場向けに6速マニュアル仕様をラインナップしていた。当時から「なぜWRXのマニュアル車を売らないのか?」と言われていたのだった。その時の説明だと「マニュアルであればSTIバージョンということになりますが、このエンジンでは少し……」みたいな説明をされたことを思い出す。結果、スバルからマニュアルの4WDターボが消えた。

 Performance-B STI conceptというコンセプトカーを出したものの、売るまでのプロセスなど考えたら、WRX S4のマニュアルをそのまんま売ればいいということにもなる。今回試乗した車両はカナダから持ってきた、いわゆる逆輸入車ながら実は群馬で作っている。日本で売るためのハードルは高くない。2026年にもスバルは4WDターボのマニュアルを出すんだと思う。

 さて、カナダ仕様のWRXである。意外なことにブルーじゃない。このあたりも面白い! STIバージョンで売ることに対し、社内からの反発が未だ残っているのでしょう!? あえてブルーではないクルマを選んだと言うことです。

 加えてカナダ仕様にはビルシュタインやブレンボというスペックもあるけれど、試乗車は最も安いベースグレード。日本仕様となると当然装備は豪華になるが、500万円には収まりそう!?

S4と同じ2.4Lターボエンジンとは思えないほどパワフル!

足は硬めながらハンドリングは軽快で、スバルらしいダイナミックな走りができる
足は硬めながらハンドリングは軽快で、スバルらしいダイナミックな走りができる

 では試乗といきましょう! 基本的に最高出力271hp(275ps)の2.4リッター直噴ターボを搭載するS4のマニュアル仕様なのだけれど、予想以上にパワフル! 最大トルクの350Nm(35.7kgm)をクラッチのミートポイントである2000回転という低い回転域から出すためだと思う。グループNのようなエンジン特性だったりして。回さなくても十分速い!

 ミッションはグループN仕様の600Nm(61.2kgm)にも耐えるSTI時代の『TY85』でなく、その下の『TY75』を選んでいる。競技で使うことは想定していないFA24ターボからそんな大トルクを出すことなどできないですから。しかし、面白いことにTY85より軽快なシフトフィールである。実際、操作力が小さくてすむため、ハンドルやアクセル、ブレーキの操作力とバランスが取られている。

 足回りは硬めが好きな人ならちょうどいいかも。私なら標準のビルシュタインだって交換を考えたくなる。どうせ換えるのなら好みのブランドを選びたいところ。ブレーキも普通に走るんだったら何ら問題なし。気合い入れたい人はブレンボを選べばいいだろう。アレコレ標準装備にして高額になるのなら、ベーシックなスペックでリーズナブルな価格設定にしてくれた方がうれしい。

 いずれにしろ性能的には必要にして充分過ぎる! そして「やっぱマニュアル楽しいね!」である。スバルはJMSでCTOの藤貫さんが今後のICE系商品は、アセットの組み換えで、もっと気軽で愉しいクルマを出していきたい」と話していた。Performance-B STI conceptの市販化もそうだが、国内WRX S4にマニュアルの採用は、この考えに沿ったものだろう。

 スバルがスポーツモデルにマニュアルを搭載することを真剣に考えていることはファンには何よりうれしい話。これで高回転域を少し伸ばして300馬力くらいにしてやれば、超素敵なセダンGTになると考えます

●主要諸元

・全長×全幅×全高=4670×1825×1465mm 
・WB=2675mm エンジン=水平対向4気筒DOHC2387㏄ターボ  
・最高出力=271hp(275ps)/5600rpm 
・最大トルク=258lb-ft(350Nm/35.7kgm)/2000~5200rpm
・トランスミッション=6MT 
・車両重量=1619㎏ 
・サスペンション=前ストラット、後ダブルウィッシュボーン
・タイヤサイズ=245/40R18 
・0~100㎞/h加速=6.1秒 
・最高速= 236㎞/h 
・日本円換算価格=約460万円

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