新型リーフはもはやスカイライン級の走り!! 乗り味超絶いいぞ! 「やっと日産らしさを出せた」 新型リーフ試乗でベタ褒めと課題が共存したワケ

新型リーフはもはやスカイライン級の走り!! 乗り味超絶いいぞ! 「やっと日産らしさを出せた」 新型リーフ試乗でベタ褒めと課題が共存したワケ

 日産が威信をかけてデビューさせた新型リーフ。量産型電気自動車のパイオニア的な存在でもあるのだが、最近はちょっと印象が弱い。新型リーフの試乗会はちょっと期待をしていなかったのだが、乗ってみるともう……。

文:ベストカーWeb編集部/写真:奥隅圭之

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アリアから考えたら雲泥の差だぞ

機能的ですっきりとしたデザインになった新型リーフ。乗り味もさることながらSF的造形でなかなかカッコイイぞ
機能的ですっきりとしたデザインになった新型リーフ。乗り味もさることながらSF的造形でなかなかカッコイイぞ

 日産リーフが3代目になった。こうは言ってもなかなか心が昂る人は少ないし、どうにもこうにもEVというだけで敬遠したくなる人が多いのも事実だろう。

 これまで日産にはアリアというフラッグシップEVもいたのだが、なんたって乗り心地が悪い。とてつもなく固いし、どうにもこうにも高級感が感じられない乗り味だった。一枚の板に乗っているようなイメージだろうか、前後左右がいっぺんにドッスンと揺さぶられるような体験だった。

 アリアの登場時(ちなみに改良で乗り味は大幅に改善している)は、リーフを世に出した日産のEVの最適解はこれなのかと驚愕するような体験だった。そんなある種「アリアショック」を経て3代目となる新型リーフ。ルックスは好みはあると思うが、従来の日産のヘリテージを大切にしたエクステリアのディテールなどは目をひく。

 やはり日産車は乗ってみないと持ち前のよさが充分に伝わらないので、乗ってみたら驚きの連続だったぞ!

パワステと足回りチューニングがいいぞ

まさに技術と努力の結晶。新型リーフの良さを支えているのがこのステアリングだ
まさに技術と努力の結晶。新型リーフの良さを支えているのがこのステアリングだ

 まず乗り出して交差点でステアリングを切る。するとニュートラルにステアが戻ろうとする時に、その反力がグッと手応えのあるものだった。油圧ステアリングのようなグッと感じるそれは、今までのEVにあった無機質なステアフィールから考えるといい意味で異質だった。

 開発陣によればこのステアフィールを見つけ出すのに、とてつもない回数の電動パワステの改良をし続けたのだという。筆者がそれを指摘すると「まさに何十回もトライした部分なので気づいていただいて嬉しいです」と言われてしまったが、それだけ頑張った技術なのに、声高に技術説明で言わないのだからなんというか日産らしい。

 そして足回り。試乗車は19インチ45扁平の決して乗り心地に有利なタイヤサイズではないが、客観的にみても乗り心地は充分に満足だ。ライバルのbZ4Xの乗り心地も進化してきているが、それと比較してもリーフの方が懐が深いように思う。

 プロパイロット2.0が搭載されていても、運転するのが楽しく、ついつい自分でステアリングを握ってしまうような乗り味だ。エンジニア氏に聞けば「日産の乗り味」を横串で統一することが開発現場では定着しており、どことなくかつての日産のよき時代を感じる乗り味だった。

 操安性のよさは日産らしさを煮詰めたものであり、乗ったらすぐにわかる良さを感じる。乗らず嫌いが一番もったいない。商談なしの「ハロー日産」というディーラーの試乗サービスもあるのでぜひ体感してほしい!

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「じゃあ買いか?」と言われると現実的な壁もある

良いものは良い、乗れば良さがわかる……のだが、値段が足かせでもある
良いものは良い、乗れば良さがわかる……のだが、値段が足かせでもある

 ここまで褒めといて購入を勧められるかと言われればちょっと判断に迷うのも事実。ハードはいいのだが、価格は依然として高い印象を受ける。今回試乗したB7の「G」はオーテックを除いた最上級モデルだが599万9400円。ベースグレードのXが518万8700円なのを考えるとちょっとプライスタグは高めだ。

 プライスリストの価格だけ見るとそんなに高いか、と疑問に思う人もいるかもしれない。しかし編集部が試乗した試乗車は、オプションなどを含むいわゆる「コミコミ価格」で700万円近いモデル。プロパイロット2.0が40万9200円、調光パノラミックルーフが22万5000円などオプション価格は決して安くない。

 マーケティング担当者は「値付けも頑張りました」と話すが、商品企画の段階からもう30万円程度は価格を抑える戦力をとってほしかった。やはりライバルのbZ4Xの改良は無視して通れない。上級グレードZのFFモデルが550万円(4WDモデルは600万円)で、航続距離のカタログ値はリーフの702kmより長い746km。しかもbZ4Xは全長で300mmほど長く、車格的にも立派に見える。

 カタログに現れる部分だけ言えば「安くて、大きくて、長距離走れる」という超強力な3大要素がトヨタに分があるのだ。クルマ好きならまだしも、一般的な消費者ならbZ4Xを選択する人が増えると見るのは自然だろう。

 新型リーフにとっては最悪のタイミングとなってしまったライバルbZ4Xの登場。日産からすれば目の上のたんこぶ状態なのは理解するが、消費者から見れば切磋琢磨されて価格競争が進むことを期待したいところ。

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